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葬儀の現場から

第121話「死の悼み」

「人生の終わりに何故こんな罰を受けないといけないのか・・・長生きなどしなければよかった・・・」
女婿様を亡くされたお父様が小さな声でそう呟きました。

入社以降、様々なご遺族のお世話をさせていただきました。命の尊さに変わりはないのですが、それでも子供を見送る親の姿ほど辛いものはありません。

お嬢様と故人様はお見合い結婚で、お見合いの席でお父様が故人様を一目で気に入り、半ば強引に進めた縁談だったそうです。

転勤が多かった故人様は、全国各地を転々とされて、それまで旅行などしたこともなかったお父様が、故人様の新しい勤務地を訪れる様になったのには、奥様とお嬢様も大変驚いたとおっしゃっていました。

故人様もまた、義理のご両親をとても大切にし、出張先や旅先からよく絵葉書を送られたそうです。
「娘は結婚後、手紙の1通もよこさないが、婿は事あるごとに手紙をくれる。どっちが本当の子供かわからない」と、嬉しそうに談笑されていたそうです。

ご高齢になり遠出をされなくなってからは、お盆と正月にお嬢様ご家族が帰省されるのを心待ちにされていて、お正月には故人様と二人で羽目を外して飲みすぎてしまい、お孫さんに怒られたこともあったそうです。

ご高齢のご夫婦二人での生活にはやはり不安があったのか、転勤の多かった故人様が、定年後地元に戻ってこられた際は「婿に任せておけば、もう何も心配ない」と、何度も口にしていたそうです。

そのうち曾孫も生まれ、盆と正月には曾孫を連れてお孫さんも帰ってくる様になりました。
頼れる娘夫婦に、立派に成長した孫、可愛い盛りの曾孫。
「子供が無事に成長し、孫が生まれ、孫の成長を見守る事ができた。孫にも子供が産れ、今度はその子の成長を見る事ができる。人生三度目の楽しみだ。こんな幸せを味わえるのも長生きしたものの特権だ」

この幸せな生活が続くと思っていたお父様が、女婿様の死を受け入れることがそう簡単には出来なかったことは、むしろ当然のことかもしれません。
そして冒頭のお父様のお言葉となったわけです。

女婿様のご遺体はご家族と共にご自宅に帰られました。
車で数十分の距離だったのですが、「息子の死に顔は見ない」と、お父様はお会いになられませんでした。
そして通夜にもご葬儀にも頑なにお父様は来られませんでした。

ご葬儀後しばらくして、お嬢様とお話をする機会がありました。
最近のお父様の様子を伺いますと、毎朝飲んでいるコーヒーをブラックに変えたとおっしゃっていました。
故人様がいつもコーヒーはブラックで飲んでいたからではないかと。
生活習慣を真似ることで、今も女婿様の死を悼んでいるのかもしれません。

奥様は毎日、悲しみを紛らわすかのように庭の手入れに没頭され、ご夫婦間の会話はなく、家の中は火が消えたようだといいます。
お嬢様はご両親がこうなってしまったのも故人様が亡くなったからで、申し訳ないと言っていました。

誰かの死が、こんなにも遺された人の生活を変えてしまう事があるのだということを痛感したご葬儀でした。

お父様が失ったものはあまりに大きく、立ち直るには長い時間が必要かもしれません。
ただ女婿様は互いを思いやる事のできる家族を遺されました。
このご家族の支えがあれば、お父様はいつの日か立ち直ってくれるでしょう。

人の死は、悲しみだけを遺していくものではなく、家族のきずなや生きる意味、生きることの大切さやむずかしさを教えてくれるものであると思います。
だからこそ遺されたご家族が日常の生活に戻っていくなかで、私たちができることはお手伝いさせていただこうと改めて感じたご葬儀でした。

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