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葬儀の現場から

第84話「故人の遺志」

一般の参列者などはいっさい呼ばず、また通夜や葬儀といった儀式を行わずに火葬だけを行うスタイルを直葬(ちょくそう)といいます。大都市を中心にじわじわと広まってきておりますが、この直葬という葬送のあり方には賛否両論があり、直葬で十分だったと思われる方もおられれば、直葬はあっけなかった、お別れする時間もなく、気持ちに整理がついていない・・・など、直葬というスタイルを良く知らないままに行い、後悔する方が、とても多いように感じております。

この直葬。一見簡単に済ませることができると思いがちですが、意外と難しい見送り方
であると思います。

「私の時は直葬でいいからね」「亡くなった本人の生前の希望です」など、色々と
おっしゃる方がおられますが、いざ最期の時を迎え故人を送られるのはご家族です。
故人とご家族の考え方が同じならばいいのですが、互いの考え方が違えば、葬送のカタチも変わり
ご家族が困ることにもなりかねません。

数ヵ月前、直葬を希望された方の事前相談をさせていただきました。
相談者はご本人。ご自分の病気が原因で長くない寿命だということをご存じでした。
相談内容としては、今までの行いが妻や子供達に迷惑をかけていたので
葬儀では迷惑をかけたくないとの思いから葬儀を行わない直葬を選ばれました。
「家族にもその事を伝えてありますし、家族も私の意見を尊重してくれていますので
もしもの時は直葬でお願い致します」と、おっしゃられ事前相談を終えました。
その数週間後、ご家族よりお電話をいただきました。
「○○と申します。主人が今亡くなりましたので、葬儀を宜しくお願い致します。
また主人が相談に行っていたと思いますので、その内容でお願い致します」

病院にお迎えに行かせていただき、「ご主人のご遺志どおりの直葬で行うということに
間違いはございませんか」と、再度の確認をさせていただきました。
その後ご主人をお連れする場所についての話になり、当社で一端お預かりさせていただくことを
お伝えいたしました。
その時です。奥様が「その件なのですが、付き添ってあげることはできないのでしょうか?」
とおっしゃられたのです。
「もちろん可能な場所はございますが、ご主人のご遺志ではご家族の心労を考え、ご家族をご自宅まで、お送りさせていただいた後に、ご自身は安置所で預かってもらうようにとのことでした。ですが、付き添いができる場所にご主人をお連れさせて頂くということで承知いたしました。すぐに手配致します」このようなケースはよくあることです。
やはり長く連れ添ったご家族です。ごくごく自然なことのように感じました。

それから数十分後、寝台車は安置施設に到着しました。
ご主人をベッドにご安置させていただき、ご葬儀の詳細を説明させていただいたのですが、
話しを進めていくにつれ、ご主人の見送り方に戸惑いがあることに気づきました。
どうやら、ご家族はきちんと葬儀をしてあげたかったそうです。
しかし、ご主人のご希望であった直葬。ご主人のご希望も十分に理解していたご家族。
少しでもご主人に何かしてあげたいという思いと、初めて聞く通夜も葬儀もしない直葬というスタイルに戸惑っておられたのです。

そこで私はご家族にご希望を聞かせいただきました。
ご主人をお寝かせしている場所にお花とお写真を飾りたいということ。
出棺の時に、何宗でもかまわないのでお寺様に来ていただきたいということ。
出棺の時には霊柩車に一緒に乗りたいとのことでした。
以上のことから、直葬というプランを変更。1日葬という通夜を行いわないプランを
ご提案させていただきました。そうすることによりご希望どおりのお花を入れてのお別れも、
お寺様をお招きすることも、簡易の祭壇にお写真もお飾りできたのです。

無事にお別れと出棺、そしてお骨上げが終わり、お見送りの時でした。
「十分に良くしていただきました。主人も私たち家族も本当に救われました。
 ありがとうございました」と、おっしゃられ火葬場を後にされました。

今回のご葬儀で、直葬といっても色々と選択肢があり、ご本人とご家族の希望が
必ずしも一緒というわけではないということを再認識致しました。
あのままご家族のご希望を聞かず、事前相談のままの直葬を行ってしまえば
ご家族の気持ちに整理はついていなかったでしょう。

ご葬儀には一般的と呼ばれる葬儀の流れがあり、ある程度の基準めいたものがあります。
しかし直葬に関しては全く決まりがなく、その分見えないリスクがあると思います。
そういった意味からも直葬というのは本当に難しい葬送のカタチだといえるのではないでしょうか。

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