大阪の老舗葬儀社 創業130余年 大阪の葬儀や家族葬のことなら、川上葬祭まで。
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経済産業大臣認可 第1784号 全日本葬祭業協同組合連合会 大阪市規格葬儀取扱指定店

葬儀の現場から

第94話「配慮の心」

葬儀社が「故人様をお迎えに行く場所」というと、皆様はまずはじめに「病院」を想像されるのではないでしょうか?

その通りで、お迎えにあがる場所としては「病院」や老人ホームなどの施設などが主な場所になります。

そして次に「ご自宅」。
ご自宅で亡くなられ、掛かりつけの医師に看取られた故人様を、お迎えというよりは「ご安置」をさせていただきに伺い、さまざまな宗教にあったお飾りを施し、そしてドライアイスで故人様のお体を保全させていただきます。

そして、稀にございますのが「警察署」や「監察医事務所」です。

どういう場合にこちらにお迎えにあがるのかといえば、さまざまな理由はございますが
ご自宅などで突然ご逝去されてしまったというケースがございます。

前述させていただいたように、ご自宅でお亡くなりになられるまでは同じなのですが、お元気であったのが急逝されてしまった場合、そしてたまたまその時ご家族が数日お家を空けられていた場合で発見が遅れてしまったというケースも、お迎えの場所が「ご自宅」ではなく「警察署」「監察医事務所」になることもございます。

そういったご遺族のお気持ちは、推測の域を脱しませんが、病院でご逝去されたケースなどとは全く違うお気持ちになられていらっしゃるのではないでしょうか?

 「警察署」や「監察医事務所」は病院などのようにベッドルームがあるわけではございませんし、密室でもありません。
良い悪いということではなく、そこは機械的な冷たい感じのする場所に思えます。
ですから余計に、ご遺族のお気持ちは尋常ではないかと。

そういう場面に何度となく接しているはずの我々葬儀社ですが、先日こんなことがございました。

私が「監察医事務所」へお迎えにあがらせていただいた時、別の葬儀社さんも待っておられました。

お連れする順番が私共が先だったのですが、その葬儀社さん、急いでいるのか何かわかりませんが、少し離れたところから3、4人でジーッとこちらの様子を見ております。

ご遺族がご拝顔される段階にあっても腕組みをしながら、こちらをジーッとみています。

早く自分達の順番にならないか、とイライラした様子。

その葬儀社さんをご依頼されたご遺族のことを考えて「早くしてさしあげたい」と思ってのことでしょうか?

正直私にはそうは見えませんでした。

そこまで配慮のできる葬儀社さんなら、どのご遺族も尋常ではないお気持ちになられていることは百も承知のはず。
他社のご遺族だとしてもお気持ちを察すれば、焦らすかのようにジーッとこちらを見ていることなんてできるはずがございません。
故人様やご遺族のお気持ちに、自社も他社もございません。

同業者として、「彼らのお迎えは作業になっているのでは?」と思わざるを得ません。
そして同業者としてご遺族に大変申し訳ない気持ちに苛まれました。

ところが、このご遺族から
「先ほど故人の体の状態をはじめて事務所の方から聞きました、大変だったみたいで・・・
それなのにここまで着替えさせてくれて・・・・・・・。本当にありがとうございます。」と。

このお言葉で、私が救われてしまいました。

ご遺族の心のサポートを少しでもさせていただくのも我々葬儀社の存在意義だと私は思っています。
そこを忘れてしまっている作業的な同業者がいらっしゃるのではないでしょか?

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