葬儀

弔いごとと祝い事 大阪のお葬式

「何でまた。」

不思議な巡り合わせ。

運命とか色々と言われていますが、

この仕事をしている中で、

運命の不思議を感じることがあります。

 

お通夜の日、ご安置後、式場に故人様のご長男である喪主夫妻が入ってこられました。

その後に続いて若い次男様夫妻。

遅れて来られるご親族様に挨拶をされています。

よく見る一般的な光景でありますが、挨拶の内容が少し違います。

「昨日に続いて、本当にありがとうございます。」

「いえいえ、ほんとに皮肉なものやね・・・」

こんな言葉が交わされているのかもしれません。

なぜなら、この前日のこの時間は次男様夫妻の結婚式が行われていたからです。

「祝い事と弔い事といっぺんにねえ・・・」

昨日結婚式場におられたご親族様は、そのまま今日は葬儀式場に移ってこられたかたちです。なんとも不思議な運命。

 

式終了後の挨拶には、喪主である長男様が立たれました。

地元で長い間商売を営んでおられる故人様宅ですので、近隣との付き合いも密接です。

次男様の結婚式の事は、町内会の会長様をはじめ近所の会葬の方々も知っておられます。

そして、故人様がその結婚式を楽しみに闘病中も必死で頑張ってこられたことも、多くの方々が知っておられました。

「さすがの父も病には勝てず、私は遺影写真を持って結婚式に列席しました。」

悔しそうな喪主様の言葉にそこにいる誰もが真剣に聞き入ります。

しかし、お若いながらに故人に代わって次男様の結婚式を済ませ、本日こうして立派に喪主を務めるご長男様の姿は、会葬者の誰の目にも故人の生き方に恥じないしっかりとした跡継ぎとして映っていることだと思いました。

 

一般的にはあまりないこんなケース。

本当に大変だったお葬式。

こうして滞りなく済まされせたことは、遺族様(新しいお嫁さんも含め)の一致団結の力があってこそ。

 

ご自宅でのお骨安置を終えてほっとされたお顔をみると、こちらも心から故人様と遺族様に「おつかれさまでした」と言葉が出てしまいます。

「明日は、ゆっくりお休みですか?」

お帰りの際、喪主様におたずねすると、

「いやいや、今度は溜まった仕事をしないと・・・」

「!!!!」

運命は、どうにもこうにも、どうしようもないけれど、故人様から受け継いだ店とともに、全てを受け継ぎ守っていかれるご兄弟の姿に力を頂いたお葬式でした。