葬儀

死の壁 葬儀の現実

「仏を何やと思ってるねん!」

お客様から受けるクレームで一番辛いのがこちら。

幸せにも当社は、お聞きする事はないです。

しかし、ひやっとすることは多くあります。

悩んでいた私にとって、目から鱗のこんな考え方がありました。

 

「バカの壁」で有名な、養老孟司の著書で「死の壁」と言うものがあります。

その中で「遺体=VIP」という考え方を紹介しています。

解剖学者でもある養老先生は、私たち葬儀社もそうですが、ご遺体を毎日見ていると、どうしてもその状況に慣れてしまい、遺体が「物体」でしかなくなりがち。

その感覚のまま、仕事をしていると「遺体=大切な家族」と感じている遺族とは、明らかに歪みが生まれます。

でも、私にとっては家族でも何でもないのだから、嘘で「大切な」「神聖な」とは何回でも言えますが、本当に感じるのは難しいこと。

そこで「VIP」の価値観です。

「遺体=大切なお客様(VIP)」と考える。

葬儀社にとってお客様であることは間違いないのですから嘘ではないわけです。

そう思えば、自然と部屋(式場)に入るときは一礼するし、私語は慎む。

世間の葬儀社に対するクレームはほとんどなくなるのではないかと思います。

わかりやすい。素晴らしい考え方です。養老先生。