葬儀

準備は抜かりなく 事前の相談

私が担当させていただいたご葬儀の出来事なのですが、

故人様の遺言で「自分の葬儀は先祖代々のお墓がある寺院の本堂で執り行ってほしい」というものでした。

喪主様は遺言どおりお寺でのご葬儀を執り行うことにしたのですが、そこで一つ問題が発生しました。

それはご親戚の人数が多くて全員が本堂に入ることができないということです。

そのため、敷地内に受付テント・待合テントを1張りずつ設営することにしました。

葬儀当日、天気予報では「晴れ昼から雨」という予報で、私は喪主様に雨対策で「テントを増やす」提案をさせていただきました。

しかし喪主様の判断は「葬儀が終わるまで雨はもつだろう」とのことでした。

しかし、虫の知らせで不安を感じた私は「ビニール傘」を念のため準備しておきました。

それは、ご遺族・ご親族・会葬者、誰一人として傘を持ってきておられなかったからです。

午前中の晴天とはうって変わり、正午を過ぎると空がどんよりと曇ってきました。

そして葬儀式が始まり時間が経過するにつれ案の定「パラパラ」と小雨が降り出してきたのです。

屋外におられる一般の方々やご親族様は慌てて待合テントの中に逃げ込んでいかれました。

しかし、テントの中に入りきれないご親族様がビニール傘をさして敷地内のあちらこちらで立ち往生しています。

私は受付テント内に座っておられる町会の方々のもとへ伺い、

「よろしければ受付のテーブルを少し移動して空いたスペースに、傘をさして立っておられる親族様をご案内してもよろしいでしょうか?」

と、お願いし数名の町会の方々は「いいよ」と、了承して下さいました。

しかしお一人だけ不機嫌そうな方がおられたのです。

 

その方は「このテントは受付のテントや!雨が降る事を想定して待合テントを追加しとかんか!!」と、一蹴されてしまったのです。

しかし、最終的には町会の方々のご協力のおかげでご親族をテント内にご案内することができました。

今回のご葬儀でポイントになったことは、

たぶん「大丈夫だろう」という喪主様の判断でした。

町会や一般の方々を葬儀に招く場合は、入念に準備をする必要があります。

自宅に友人を招くときのように、部屋の掃除をしたり喜びそうな食事を準備したり、

細かな気配りや準備をするのと同じです。

絶対に大丈夫と言いきれるぐらいの準備が必要です。

だって、お葬式の最中に天気や会葬の方々の事を考えて落ち着かないより、

万全の準備をしていらぬ気使遣いをせずに、静かな気持ちで故人様をお見送りするほうが断然いいですもんね。

しかし、あれもこれもと準備をすると出費が増えるのも事実。

そのため財布と相談しながら判断しないといけません。

そして喪主様の判断ひとつで物事が進むという心構えが必要です。