母の最終講義
北浜に少し変わったラインナップの書店兼ギャラリーがあるのですが、先日そこで『母の最終講義』という書籍を見かけ、購入しました。
著者はノンフィクション作品やエッセイを主に執筆している最相 葉月さんという方で、今回の作品では30年にもおよぶ母親の介護の末、感じたことをありのままに綴った体験談エッセイです。
特に印象的だったのは「超高齢化社会=介護経験者が増えている、それによってデータベースが構築され技術の進歩にも繋がるのでは」という考えでした。大事なことは、介護する側を孤独にさせない、そして介護される側に恐怖心を与えないことだとも綴っていました。
介護についての新しい視点や示唆に富んだ文章も面白く、ぜひ多くの方に読んでほしいと思いました。
私の両親は大きな病気もなく今も健在ですが、いつ何が起こるか分かりません。明日には大阪を離れ地元に帰らなければならなくなった時、私はどう行動すべきなのかなど改めて考えさせられました。
Y・H