迷う
寒いです。
昨年のあの猛暑から、予想通りの寒さ。
こういう気候もすべてサイクルがあります。
サイクルって信じますか?人間で言うとバイオリズムにあたるの
でしょうか。
今日、こんなご質問をお受けしました。
つい先日、納骨をすまされたそうですが、お寺様のきっと配慮なの
でしょうか、納骨前にほんの一部だけでもお骨をご自宅に残されたら
どうか?ということで、少しだけ骨壺から取り出し、ご自宅に
残されたそうです。
そのことに関して知人から、ご遺骨が一部でもあるなら、月参りから年中の
法要もちゃんとお寺様を呼んで法要をしなければだめだと、言われて
しまいどうしたものかと困っていると。
別の知人に聞けば、別になにもしなくてもいいといわれるし、人に
よっては分けるのはどうかとか…..。
そして困り果ててお電話いただいたという流れです。
さて、みなさんはどう思いますか?もし相談されたらどうお答えしますか?
実は、正しいも正しくないもないですよね。
考えてみてください。宗教離れとか仏教離れみたいなことをいわれる
昨今、先ずご遺骨とはどういうものかを。
宗教や風習や俗説に迷わされるものではないと思います。
ご遺骨をどう扱うと縁起が悪いだとか、よくないだとか誰が決めたの
でしょうか?
ご遺骨を骨とおもわず、故人そのものと思ったらどうでしょうか?
もし故人が度々のお寺様の読経を待ちわびていると思ったら
呼んでお経をあげていただいたら良いでしょうし、そうではなく
毎日気にしてほしいと思っているように感じたら、日常の挨拶を
欠かさないでおくことも良いかもしれません。
いつも寄り添っていたい思いを、形にするためにペンダントや
アクセサリーにして肌身はなさず身に付けておきたいとおもったら、
それもよいとも思います。
ご遺骨を故人そのものと思えば、粗末な扱いなどするわけがありません。
供養される方の思うようにされるのが一番なのではないでしょうか?
そもそも大阪では、一般的に、すべてのお骨を拾いませんよね。
その時点で一部のお骨はすでに別の場所で供養されているということですから。
きっとお寺様も迷わせるために、一部残すことをすすめたわけではないのです
から。
宗教という枠組みでなく、それを越えたところのはなしではないでしょうか?