樒
お葬式などでよく見る緑の葉っぱ。
この葉っぱの名前を『樒』というのは多くの方が知っておられますが、何を意味し何の為にあるのかご存知でしょうか?
樒が仏事に使われるようになったのは、まだ遺体を土葬するのが一般的だった時代から。
土葬が中心だった時代、埋葬場所を野犬などの動物が掘り返してしまうという問題が多くあったようで、動物が嫌がる臭いや毒を持つ樒を埋葬場所の周りに植えたり枝を刺したりして対策をしていたことが、仏事に使われるようになった始まりと言われています。
樒が持つ独特の香りは、魔除けの効果や死臭を打ち消す効果もあるとして、仏事においてはお線香や抹香と同じように扱われていたようです。
土葬が中心だった時代に仏事で使われるようになった風習は、火葬が中心になった現代でも色濃く残っています。通夜や葬儀ではお供えする植物として飾られたり、門樒として葬儀会場の入り口に飾られたりもします。
何気なくお供えされている樒にもキチンとした意味と由来・役割があります。
お葬式の式場で飾られたり、お供えされている物の意味を知る事でお葬式に対する意識やお供えをする側になった際に本当に心のこもったお供えがてきるのではないでしょうか?
是非イロイロと知っていただきたいと思います。