理想と現実
偶然、40年前のNHKドキュメンタリー放送が再放送されていました。
その内容は中国地方の山間部にあるお寺の後継者がいなくなり、廃寺になっていくまでを取材したものでした。
200年前に建立したお寺を自分達の代で無くしてしまうという、村人の葛藤や悲しみなどを垣間見ることができました。
その反面、お寺の住職は寺の収入だけでは子供を学校へ行かせることができずに都市部へ移住していくという切実なストーリーが交互に続く構成になっています。
佛納式を終え、お寺を去っていく阿弥陀如来を見送る村人の表情や、地元での生活が苦しく、お寺を去り都会で努力して新しくお寺を建立したご住職の表情などを見ていると色々と考えさせられる番組でした。