一膳飯
死者に供するご飯のことであり、茶碗に盛り飯をして真ん中に箸を立て、死者のまくらもとに供えます。
一膳飯を見たことがある人は、なぜお箸を立てているのか気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。一膳飯でご飯にお箸を立てる行為は「あの世とこの世をつなぐ架橋」を意味し、死者がこの世に別れを告げて、あの世へと旅立つ作法とされています。
お箸を立てるのは、お通夜で1本の線香を立てるのと同様に、あの世まで迷わずまっすぐ向かえるように、という願いが込められているそうです。
また、一膳飯は仏式の作法ですので、キリスト教や神道(しんとう)などの宗派では行いません。また、仏式であっても、浄土真宗はご飯に箸を立てることはしません。ただ、風習としてされる方もいらっしゃいます。気になることがございましたらお気軽にお声掛けください。