無宗教葬
って、みなさんご存知かもしれませんが、具体的にお葬式のときに何をするのか?っていうのは意外と知られておりません。
恐らく、葬儀社が考える無宗教葬と、一般の方が考えている無宗教葬には大きな隔たりがあるような、ないような…。
葬儀社が考えている無宗教葬とは、簡単にいうと「無宗教」なんです。なんじゃそりゃ、と言われるでしょうが、つまり宗教めいたことは一切しない、が基本。
ということは、本当に宗教的観念のない「自由」な式、儀式というより「告別式」です。
一般の方が考えられている「無宗教葬」は、おおむね「無宗教家葬」で、宗教家がいない、が基本なのですが、式においては「焼香」はする、とか誰かが「お経」を唱えるとか、形式上ではありながらも「枕飾り」などで「火の番」をすることのほうが多いと感じます。
気持ちのどこかに、お坊さんは呼ばないけど、お線香くらい上げておかないと…とか、焼香しないと様にならない、とか、最後は一心寺(要はお寺やお墓)に行くのだから、なんか仏教めいたことはしておかないと…という深層心理の「信心」が現れてくるので、無宗教とは呼べなくなってくるわけです。
信心していないから、お坊さんは呼ばなくてもよいという図式が完全に崩れるわけです。
つまり、一般の方が選ばれる「無宗教葬」の大半は、それ以外の理由であると推察されるわけです。
ここをきちんと整理しないと、葬儀の打合せでも結構、まとまらない場合も想定されます。
つまり、葬儀社と一般の方が思う「無宗教葬」のギャップは、思っている以上に大きいのです。
では、無宗教葬がよいのでは?と思われていらっしゃる方には、どのような位置づけで式を執り行うか、どう考えていけばよいか?については、また私のブログ担当のときにしたためてみたいと思います。(個人的見解ですが)