死生観
「おくりびと」という映画をご存知の方も多いと思います。
2008年に制作された本木雅弘さん主演の納棺師を主人公にした物語です。
この「おくりびと」が2021年に中国でヒットしてるというニュースを見ました。
とても良い映画なので年数を経てもヒットする事は不思議ではありませんが、中国でヒットしているという事に驚きました。
昔から中国では死は禁忌とされており、出来る限り避けるべき事柄です。
我々のような葬儀社は社会で差別的な扱いをされるそうです。
実際、納棺師になりたい人が親に反対され喧嘩し家出して働くので、社員寮付きの葬儀社や納棺業者が多いと書籍で読んだ事があります。
そんな中国も長年のひとりっ子政策の影響で少子高齢化が社会問題となり、人々の死生観が変わってきているようです。
おくりびとで丁寧に描かれている厳粛な儀式は、故人様への尊厳を高め、残された家族の心の慰めになると中国の方々も感じているのだと思います。
葬儀社で働く身として、儀式の厳粛さ、丁寧で美しい所作、そして生きる事の尊さ、、、
自分が学んでいる事の大切さを再認識したニュースでした。