国際ロマンス詐欺
ってご存知ですか?
会ったこともない、海外で活躍しているという実業家や資産家を装った人と、SNSやメールなどだけで、恋愛感情に陥って、だまされていつの間にか、金銭を搾取されるというものです。
おいおい、と思うのですが実際に被害にあっている方が結構な数、いらっしゃるわけで、あながち他人事とか、そんなのに引っかかるわけないだろうと高を括ることもできないのかもしれません。
詐欺というのは99%は本当のことをいって、残り1%が巧妙なウソというようによく聞きます。
詐欺とはまったく違いますが、討論や演説などで人を虜にする話法も、ウソとは言いませんが、自身の意見を正しいのであるとわかってもらうためのテクニックは、通じるところもあるのでは、といつも思っています。
要は、聴衆(詐欺でだまされる側)が、納得なり信じたいという心理を巧みに掴みとるのですから。ただ、人の弱みに付け込む、ということが人道的にまったくもってNGなわけです。
仕事でも、自分の考えを相手に伝えるのが、上手い人、下手な人、苦手な人、いろんなタイプがいます。また伝わり方も、いろんなタイプの人がいるので、同じことを言っても捉え方まで180度真逆に捉えられることもあります。
さて健全に仕事をしている中で、行き違いはあるにしても、とにかく大事なのは、人道的部分です。
どんなことがあれ、人の道を外すようなことだけは、当たり前ですがしてはいけないです。
特に我々葬儀に携わる者は、ある意味、宗教家以上に達観すべき価値観を持っていてもよいと思うくらいです。
死の現場に携わることは、いうなれば「生」をひと一倍感じることなのだと、思うのです。
あ、生を感じるから人は騙されることがあるのか…。