枕飾り
枕飾りとは、故人様の枕元に飾る仏具などを言います。
その飾り方やご説明の仕方を、今日は新入社員に教えていたのですが、この枕飾り、地域ごとそれぞれの飾り方、必要なものが違ってきます。
私の地元の奈良と大阪はほぼ同じで、大きな違いはありません。
けれど、これが私が以前勤めていた長野県と比べると大きく違います。長野県も広いので、全域で同じかどうかは私も定かではありません。私がいた南信では、まず、樒は使いません。関西では魔よけとして、必ず枕元に飾りますが、南信では一輪菊です。
また、関西ではすぐにお線香を上げますよね?何なら巻線香で火を絶やさないようにとしますが、南信では通夜のお経が始まるまで線香は上げてはいけません。あと他に置いてあるのは末期のお水をお口に含ませる道具くらいで、枕机の上はなんともスッキリしたものです。
このように枕飾りひとつ取っても、地域ごとにまったく違い、葬送文化がいかにその土地に根ざした文化慣習であるかということが言えると思います。
かわかみ葬祭 期待のルーキーに教えながらそんなことを思った一日でした。
Y.F