脚下照顧
よくお寺の入口や玄関には「脚下照顧」という四文字の木札を見受けます。
これは「足もとをしっかり見よ」という意味です。履き物のぬぎ方ひとつにも細かく気を付けて、だらしなく不揃いなぬぎっぱなしをするなということです。
さらに脚下は単に履き物のことだけでなく自分の足もと、自分の立っている立脚点、現実的出発点を意味しますので、脚下照顧は「自分自身をしっかり見よ」ということになります。
理想のみを追い求めて現実を忘れていないか、理想ばかりに走って実践をおろそかにしていないかと、常に自分を見つめ、反省する心が大切だというのです。
先のことばかりにとらわれていませんか?
今、自分の足もとをしっかり見て行動するのが大切です。