合掌
皆さん、『合掌』の意味や由来はご存じですか?
普段日常的に行われる『合掌』は、その相手に対する敬意を示し調和を願うことを表現する場合に使われます。(たとえば「いただきます・ごちそうさま」や「ごめんなさい」など)
ですが仏教においては右手を仏、左手を衆生(命あるもの全てという意味)として表現しており合掌することで仏と衆生が一体となり成仏を願う気持ちを表現したものとなります。
では、お葬式のお焼香の際などは誰に向けて合掌するのでしょうか?
よく「故人様に向けて合掌するのでは?」と思われがちですが、その場合は仏様へ向けて合掌することが正しい合掌の方法です。
また、その際には「故人のことをよろしくお願いします」という気持ちを込めます。
このようにお通夜やお葬式で行うあらゆる儀式や行為についての意味を理解することで説教やお経の意味の深さなどを感じることもできるのではないかと思います。
そして本当の意味で故人様への供養となり、仏様への敬意を正しい形で表現することができます。
ご葬儀の儀式も多数あり全ての意味を理解するのは難しいかと思いますが、儀式の中で最も触れることの多い『合掌』を理解することで皆様のお気持ちの伝え方が変わるのではないかと思います。