世界のお葬式事情
海外ドキュメンタリーが好きでよく観るのですが、興味深い題材を取り上げていました。
地域性が多少ありますが、インドのバラモン教では亡くなった方の功績を讃え、葬儀に親族や村人を大勢集めて盛大に食事を振る舞うという習慣があるそうです。
しかも数百人から、多いところでは数千人規模。
それだけの人数を呼べば飲食費もばかにならず、貧しい家庭では借金をしてまで振る舞いを用意するそうです。
中にはそのような風習に異を唱える方もいるようですが、村の長老や宗教家の反対に遭いやむなく振る舞いをしているのが現状。
この問題の根幹は、振る舞いをすることで高額な借金をしてしまい子供の学費や医療費の支払いができず生活に困窮しているという現状を宗教というモザイクをかけて見えなくしているということです。
古くからの信仰と現実との狭間で揺れ動く村人達を、このドキュメンタリーはリアルに映し出していました。
私たち日本の葬儀に目を向けると、今は自分達の希望に合わせて葬儀規模やスタイルを選ぶこともできますし、宗教も自由に選択することもできます。
そう考えると、日本はほんといい国だなとつくづく思ってしまいます。