いつから樒が仏事に使われているのか
魔除けの葉として枕飾りの一つで使用されている樒は、いつから使われているのか少しお話ししたいと思います。
樒が仏事に使われるようになったのは、まだ遺体を土葬するのが一般的だった時代からです。土葬が中心だった時代は、埋葬場所を野犬などの動物が掘り返してしまうという問題が多くありました。そのため、動物が嫌がる臭いや毒を持つ樒を使い、埋葬場所の周りに植えたり枝を刺したりして対策をしていたことが、仏事に使われるようになった始まりと言われています。
樒の葉は、火葬が中心になった現代でも色濃く残っています。平成から令和と時代が変わっても変わらない事も色々あり、変わらない意味を調べてみるのも面白いのではないでしょうか。