商売と習慣
中国では11月11日を独身の日として「自分へのご褒美」をテーマにネット通販会社が大規模なセールを行うのが慣例となり毎年売り上げ金額がニュースになったりします。
今年は最大手のアリババグループの売り上げが9.6兆円だったそうです。
やっぱり中国凄いなぁと思いましたが、日本にも商売がきっかけで習慣が変わってきたことがたくさんありました。
クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーや土用の丑の日なんかもそうです。
イベントを上手く使って経済を回してきました。
お葬式の喪服にも商売との関係性が深い歴史があります。
記録のある1番古い喪服の歴史は奈良時代、日本書紀によると親族、会葬者は全員白い喪服を着ていたそうです。
それからも一部上流階級では白、薄墨、黒などの色が時代により変わりますが、庶民は喪服といえば白一択でした。
その後明治維新で外国の文化が入ってくると欧米の黒やダークグレーの喪服を目にして上流階級では喪服が黒に統一されていきます。
大きなきっかけは第二次世界大戦。当時の庶民は喪服を貸衣装屋さんで借りるのが一般的でした。戦死者が急増したことにより貸衣装屋さんは大忙しに。すると白の喪服は汚れが目立ち、直ぐに使い物にならなくなってしまいます。
そこで汚れが目立たず管理もしやすい黒の喪服をたくさん揃えるようになり庶民にも喪服=黒のイメージが定着していきました。
日本人の周りに合わせる協調性が強い国民性がよく表れているなと感じます。