様々なお葬式
親族が多いこともあり、私自身何度かお葬式に参列したことがあります。
いわゆる一般葬といわれるたくさんの人々が参列するお葬式や、
今よく耳にする小さめのこじんまりとしたお葬式にも参列しました。
はじめてお葬式に出たのは祖母のお兄様が亡くなった時でした。
お葬式は田舎にある祖母の実家で行われ、
昔舞踊を教えていた時に使われていた三つの部屋を隔てる襖を開け、
一つの部屋として使っていたのを思い出します。
その頃にはすでにお弟子さんを取らなくなって三十年ほどになっていたのにも関わらず、
沢山の方が参列に来て下さり、感慨深くなるのと同時に
まだ子供だった私はその分長くなるお焼香に辟易としていました。
少し前に参列したお葬式は反対に小さいもので、参列したのも二親等までの親族だけ。
お経をあげてくださるお坊様も祖父の兄でしたので、本当に親族だけでのお葬式でした。
その分一般的なお葬式というより故人に想いを馳せる場として機能したように思います。
規模も人数も式の細かな流れも違いましたが
全てのお葬式できっちりと故人を見送ってあげられたと実感しております。
私個人ですら、まったく異なるお葬式を経験しています。
お葬式に同じものはありません。
形式だけに捕らわれず故人様、ご遺族様、参列される方。
皆様の想いを形にするお葬式にできるならそれが一番良いのではないでしょうか。