「互助会」は、「掛け金を出して互助会の会員になり、葬儀代を積み立てる」仕組みです。大阪を発祥として今では全国へと広がっています。
「互助会会員は、非会員では到底できない高額葬儀を安価でやれる。」
とても身近で安心のサービスに感じるかもしれませんが、多くの人がいくつか誤解している点があります。
一番大きな誤解は、互助会が公共団体だと思ってしまうことです。「互助会」という言葉の響きは公共機関と思いがちですが、実際には、互助会は民間企業なのです。単なる民間企業である「互助会」に、いつ起こるかわからない葬儀に対して、サービスを受ける前からお金を払ってしまうことに疑問を呈さざるを得ません。
「入会しておけば、いざというときに葬儀費用を心配する必要がない。」
本当にそうであれば、互助会はとても魅力的な安心できるシステムですが、実際は、互助会への掛け金だけで葬儀費用の全てが賄えることはありません。
大前提として、互助会が提案する葬儀プランは定価(葬儀社が勝手に決めた価格)なので、「本来なら100万円はするプランを、会員だから50万円」と言われたとしても、本当に100万円の価値があるものかどうかは、誰にも分からないのです。このような「二重価格」に注意が必要です。
もうすでに互助会に入会している方は、退会したらこれまでの掛け金が無駄になってしまうと思うかもしれませんが、これも誤解です。互助会との会員契約は、一定の手数料さえ支払えば、いつでも自由に解約でき、掛け金も戻ってきます。