ある葬儀社の寝台車が式場に到着しました。
降りてきたスタッフは、くわえタバコです。
式場にいたスタッフも交えてひとしきり談笑し、その煙草を地面に投げ捨てたかと思うと、ガチャッと車のハッチを開けてお棺を下ろし、ポイ捨てした煙草の上を歩きながら、重そうに「よいしょ。よいしょ」と式場へ運び始めました。
式場は地域の会館です。近所の人もみんな見ています。
「この葬儀社には頼みたくない」と、みんな思うのではないでしょうか。
きちんとしている葬儀社は、お棺が到着する前に式場周辺を掃除し、一礼を持って仏様をお迎えします。
たばこを吸いながら運転しないし、ましてやポイ捨てなんてしません。
「どんな感覚で仕事をしているのかな」と疑問に思います。葬儀社でなくても、(人を扱う仕事なら特に)当たり前のことです。
まだまだ、そんなおかしな葬儀社も多いのが現状です。
将来、子供たちが憧れるような職業となれるよう、葬儀業界全体の意識を変えていかなければいけません。