世間には沢山の葬儀社があります。
新規参入の葬儀社や事業拡大をしておられる葬儀社など様々です。
そして、葬儀業界で淘汰されずに生き残るため様々なサービスや特色を出しながら、
自社のクオリティー向上に努めています。
ご葬儀の現場では葬儀社の社員が細かな指示や確認をしながらクオリティーの維持に努めています。
しかし、すべてのことにおいて指示や確認ができる訳ではありません。
たとえば、外注にお願いしている霊柩車やバスの運転(乗り心地)が荒くはないか?
仕上げ(精進上げ)の食事を依頼している料理屋さんの接客態度など、
お客様のご要望などに柔軟に対応できているか?など様々です。
すべてを自社でまかなっている場合、問題が発生すれば迅速な対応改善が可能となります。
しかし、外注にお願している場合は、問題の早期発見が遅れる場合があるので、
提携業者との連絡を密にして互いの信頼関係を築き、
問題発生時は情報を共有し、即座に問題解決に努めます。
また、葬儀社スタッフはお客様が話されるお言葉のなかに、問題点等がないか特に注意しなければなりません。
たまたま、あるお客様とお話をさせていただいている際、「初七日を料理屋さんの部屋を借りて行ったのだけど、お経の最中に食器を洗う音がとても気になった」ということを伺いました。
また、お部屋の使用料も払っているのにとても残念だったということでした。
私どもはスグに料理屋さんへ連絡し、お客様の声を伝えました。
料理屋さんも、お客様の声を真摯に受け止めてくださり「早急に現場改善を行います」という回答を下さいました。
葬儀社スタッフはお客様が発するお言葉に対し、真摯に耳をかたむけながら、問題があればたとえ小さな事柄でも迅速に対応し適切に判断していくことが重要だと思います。
料理屋さんのスタッフも初めは雑音などに気を使っていたのかもしれません。
しかし毎日の業務のなかで薄れていったのでしょうか。
これは料理屋さんに限ったことではありません。
私たち葬儀社も同じです。
日々の業務で注意していることが抜けるということもあります。
そのため、お互い様という気持ちを持ちながら私たちも料理屋さんと対話していかなければなりません。
そしてこの小さな積み重ねが信頼関係になり、
後に葬儀社・料理屋さんの大きな改善に繋がるのではないでしょうか。