火葬場へ行くと、男女問わず20代前半位の葬儀スタッフさんをよく見かけるようになりました。
一昔前、葬儀社のスタッフといえば30代・40代以上の方がほとんどだったらしく、
20代~30代のスタッフというのは葬儀社の息子さんというのが一般的だったそうです。
大手の葬儀社などは新卒で入社してこられる方も多いそうです。
火葬場の職員さんも大阪市の職員さんから、民間委託された職員さんに代わり、
若い方が増えました。
私も20代でこの葬儀業界に入り、あっという間に数年が経とうとしています。
私がいる葬儀業界では自分よりも年の離れた方と接する機会が多くあり、社会経験の浅い
自分にとって目上の方への態度、言葉遣いや礼儀礼節など、学ぶことが非常に多くあります。
自身の言葉遣いなど常に気をつけるように心掛けております。
当社では以前より、ご葬儀を終えられたご遺族様に、ご葬儀についてアンケートを頂くようにしております。
それは、私たちのスタッフの対応などをお客様にキチンと評価していただく為でもあり、
お客様が対面では言いにくいことも伺えるからです。
お答えいただいた内容は改善のヒントになったり、若輩者の私達への戒めになったり、お客様の本音を伺える貴重なものでございます。
良いこともあれば、反省しなければならないこともございます。
沢山いただくアンケートやお手紙を拝見していて共通していることは、
私達に「 一所懸命で人間味のある対応 」をお客様は望んでおられるということでした。
知識や所作のアドバイスはもちろんですが、なにより一所懸命で誠実にご遺族の方々や故人様に接すること。
これが全てだと、アンケートを拝見して感じております。
悲しみと現実の狭間におられる、ご遺族様に微力ながら支えになればと考えております。
ご遺族様と私たち葬儀社スタッフは「一歩踏み出した人間関係」のような気がします。
他人だけど、身内のように相談ができる関係。
時にはお客様と親子以上に年が離れている場合もございます。
しかし、ご遺族様に安心して頼っていただけるよう、人間力を高めるよう
日々精進しております。