立場
「相手の立場になって考えてみなさい」なんて、子ども達によく言って聞かせています。
また、自分が子供の頃は両親や学校の先生によく言われた記憶があります。
しかし、本当に相手と同じ状況になった時にやっと気付く事は未だに多々あります。
ご存知の方もおられると思いますが、弊社の事務所には壁一面に「お客様の声」を貼り出させて頂いており、皆様のお声を掲載しております。
良かった事や、はたまた厳しいご意見であったり、日々色々なお言葉を頂戴しています。
喜びの声を頂いたら社員として非常に励みになりますし、その中でも感動して下さったお話を頂きましたら、関わった一人間としてとても嬉しく思います。
ですので、どうやったら皆様に喜んでもらえるのか、またどうすればお言葉を頂戴出来るのか、日々頭を悩ましていたりします。
と、そんな中、飲食店などでアンケートがあれば、出来るだけ書くようになりました。
自分の一言を励みにしてくれる人がいるかもしれないと思うと書きたくなります。
私は以前、ベビーカーやチャイルドシートの販売をしていましたが、自分でもチャイルドシートを買う機会がやってきました。
妻は安いので良いよと言っていましたが、当時自分が非常にオススメしていた物があり、
しかも年数もたっているのでさらなる進化をしていたのでそれの良さを説明していると
それしかない、と店員さんそっちのけで営業に成功してしまいました。なかなか値の張る物でした。
私事ですが、間もなく子供が生まれます。
妻の体調を気遣い、家事の分担を増やしたり、家を買ったり、諸々手続きをしたり、必要な物を買い揃えたり、やることが多すぎます。お金も掛かります。仕事もいつも通りにしなければいけません。一杯一杯で、友人や同僚には、弱音を吐いてしまっています。
でも自分が子供の頃、父親の弱音など見た事ありませんでした。
父は凄かったのだなぁ。
ではないのでしょう。
父は、凄い父親になろうとしていたのではないのか、辛くても踏ん張っていたのではないか、と同じ立場になって気付きました。
だとしたら自分も凄い父親になるしかないなと。弱音を吐いてはいられませんね。
自分が最後を迎える時、一体どんな形になるのでしょうか。
この仕事をしていて、よく考えます。
「故人からの手紙」をご担当させていただいた葬儀で、ご遺族から預かり読ませていただきました。非常に感動し、自分も用意しようかな、なんて思ったりしました。
他にも沢山の葬儀に携わってきましたし、これからも関わっていきます。
営業に成功してしまったチャイルドシートと同様、きっと良い葬儀に出来るでしょう。
数多くの葬儀に携わって来た者として、また皆様の立場になって一緒に考えられる人間になり、自信を持って良い葬儀を案内出来るよう、これからも精進いたします。
「皆様のお声」頂戴出来ましたら非常にありがたく存じます。
色々なお言葉、ご意見、ご希望、ひとつひとつ全て励みに、参考にさせていただきます。
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