エンバーミング
エンバーミングは、欧米では葬儀葬送に際して一般的に行われています。その目的は、遺族の、かけがえのない人を失った悲嘆を少しでも和らげ、慰めることにあります。
具体的には、まず遺体内に残る飲食物の残滓や体液、血液を吸引して除去したり、動脈から防腐剤を注入するなどの処置によって遺体が常温でも保存されるようにします。さらに、そうした防腐処置を施した後に、遺体の全身と毛髪を洗浄し、美容的な処置や化粧などで表情を整え、仕上げに遺族の希望に沿った衣装を着せます。
こうして、遺族にとっては故人があたかも生前のままに眠っているかのような、安らかな姿に遺体を修復して保ちます。
しかし、費用面でのデメリットもあります。また、欧米では土葬が主流のようでエンバーミングのメリットが大きいですが、日本では比較的早く火葬しますのでエンバーミングのメリットを活かしにくいと思います。
皆さまは、メリットとデメリットをしっかりわかった上でエンバーミングをするかどうかを考えて頂ければと思います。