カスタマイズ冒険記
新しい試みをするのがとにかく苦手なのですが、「そんなことではいけない!」と自分で自分に義憤みたいなおせっかいみたいな、よくわからない心境になることも多々あるという、面倒臭い性分です。
最近それがあり、そして思い切って挑戦してみた時の話です。
某全国的人気コーヒーチェーン店で、なんと、カスタマイズでドリンクを注文しました。
基本的に自分は、そのお店に行くとメニューに載っている通りのものしか注文せず、又新作を頼むこともありません。
いつもの顔ぶれ、レギュラーメンバーにとにかく安心するのです。
人見知りなところが多分にあると自覚していますが、それはカフェで飲み物を注文する時にまで発揮されるようです。どう距離を詰めていいか分からずどぎまぎしてしまうのは、人間に対してもフラペチーノに対しても私にとっては同じみたいです。
なのでカスタマイズで注文するのは、結構勇気が要りました。
ネットでオススメのカスタマイズ(コーヒーに対するミルクやシロップ等の組み合わせ)を検索し、理想に近い組み合わせを見つけ、画面もスクショし準備万端。
その注文の時の緊張(二日前)は今でも鮮明に覚えています。とりあえず読み上げる注文内容の一部には、全然知らない名前のものもありました。
「今読み上げてる内容は本当に理解してもらってるのか…」「ブレベミルクって何なんだ…」等思いながら、不安は止まらず。
スマホを凝視し若干声も震えてたであろう私を接客のお姉さんに笑ってほしかったぐらいです。
詠唱、もとい注文が終わって顔を上げると「はい、サイズはどうされますか?」と笑顔のお姉さん。
よかった、通じた! とめちゃくちゃ安心。そして奇妙な達成感。
いつもと違う注文の仕方をしただけで、何だかとっても新鮮な気分。
小なり矮小なり、いつもと違うことをする、脳に負荷をかけるということをもっと楽しめるようになりたいな、と思った次第です。