貴重な涼しさ
最近やっと涼しくなってくれました。
もう9月も終わりですので、そうなってもらわないと困りますね。
私の育った大阪の南の方にある岸和田市では9月の敬老の日を含む2日間と
10月の体育の日を含む2日間に秋祭りとしてだんじりをひきます。
9月の祭りは国道26号線より海側の地域で行うので、地元では「下の祭り」と呼び、
その26号線より山側の地域の祭りは「上の祭り」といいます。
元々下の祭りでは大漁を、上の祭りでは豊作を願っているそうです。
私の実家は下の祭りにあたるところで、荒っぽくだんじりを走りながらひいたりするので、
凄い迫力があり、たまにテレビでも取り上げられています。
諸説あるとは思いますが、昔はお城のお殿様の所へ誰が1番にたどり付くかを競い、
浜の漁師たちが我先にと走ってお城まで行ったのがなごりではないかと、聞いた事があります。
毎年どんなに残暑が厳しくても、下の祭りが終わると、嘘のように涼しくなり、
静けさをとりもどした夜には、鈴虫のなき声が聞こえ、祭りが終わった寂しさを
涼しくなった風で実感したものでした。
今ではお彼岸も終わり、やっと夜は涼しいかな、と言ったところでしょうか。
そして涼しいと言える時期は本当に短く、そろそろ衣替えを…とのんぴりしていたら
肌寒い日もあり、とりあえず何か長袖を出しておかないと…と焦ってしまいます。
朝晩の温度差も激しく、体調を崩しやすい気候になりましたので、
皆様も上着を上手に使ったりして、風邪などひかないようお気を付けくださいませ。