スケジュール表
先日、ご主人を亡くされ、ひとり暮らしになってしまったお客様とお話しをしておりました。
お子様は皆独立され、全く一人ではないけれど、ご主人とふたりの生活が長かったので、
ひとりだと、何もする気になれないし、何をして一日過ごせばよいのかわからない…と
おっしゃっていました。
私の母よりも随分お若い女性ですが、父をなくしたばかりの母と重なって見えました。
私の母も近くに姉がいますが、姉も仕事をしているので、日中はポツンと一人ぼっちです。
父がなくなって初めの内は色々な手続きでバタバタしたり、人が出入りしてくれたりとしていましたが、
少し経つと今のお客様と同じように、何をしていいかわからない。と言っておりましたが、
ある日実家に行ってみますと、小学校の子供の夏休みのように、一日のシュケジュールを大きな紙
(カレンダーの裏)に書いて壁に貼って、なんだか楽しそうに報告してくれました。
寂しいことに変りはありませんが、スケジュール表があれば、今する事、次にする事がわかり、
ぼーっとする事が減ったそうです。
この事をお客様にお話ししますと、誰かから聞いておられたようで「そうそう、私も落ち着いたら
そうしようと思っているの」とおっしゃられました。
皆様、悲しい事には変わりはないですが、その中でもポジティブに頑張ってるのだなと思いました。