靴下パニック
- 洗濯は好きな家事の一つで、休日の朝の楽しみであります。
濡れ縮んだ衣類一つ一つ、できる限りシワを伸ばして干したり釣ったりするのを繰り返し、全てベランダにぶら下げ終えたそれらを見て「オールクリア」と一人呟き、青空を見上げる瞬間が爽快です。
ひと仕事終えた後のビールと同じぐらい爽快です。
ただ、畳む時、靴下だけはどうしても厄介です。特に父の。
黒色のものを手に取り、もう片方を探し当てた‥と思いきや紺
ドット柄同士と思って、足の入れるとこをクルッとしてまとめたものをよく見たら、片方がハート
無地と無地…違う、何かうっすら模様入ってる
さながら、脳トレ。神経衰弱。
これがショッキングピンクとか、ポリバケツみたいな水色だったらもっと楽だったろうに…
と託ちつつ、過去に父の日や誕生日で私がプレゼントした靴下だって、黒や紺の定番色。
黒って、万人受けな万能フォーマルカラーでもあるし、非常に個性的でもある、不思議な色です。
そして、黒がなんだか味気なくなった時の駆け込み先有力候補が、紺色ということ多々。
日本男児の靴下の色彩バリエーションがもっと豊かになる未来は、まだまだ先になりそうだ…
と、私のなのか母のものなのか一向に判別がつかない裏起毛タイツと格闘しながら、夜は更けていきました。