あなたの神様はどこから
振り返ってみると、人生の節々で色んな神様とご縁があったように思います。
私は高校までカトリックの学校でした。
色違いのロザリオを見て「どれにしよっかな」って迷った記憶、卒業式に証書を受け取ったその次にメダイを首にかけられた記憶があります。そういえば「こころのうた」という題名の聖歌集があったな、あれ結構分厚くて机の中のスペース圧迫してたなあ…などなど。
人は死んだら〇〇へ行く、との話になれば、私はまず「天国」というワードが頭をよぎります。それは、そんな環境で育ったことによる影響が強いような気がしてなりません。
「黄泉」や「浄土」に比べて、馴染み深いような気がするような。
大学に入ってから、部活動でとある武道を始めたのですが、その武道では『古事記』、天之御中主神(アメノミナカヌシ)を奉っていました。
昔も今も、その武道の稽古をしている時は、古事記のことは全く頭をよぎりませんし、純粋にライトに楽しんでいますが、この武道に出会わなければ、「天之御中主神」という言葉も読み仮名も分からなかったに違いありません。
いざ死が目の前に迫った時、私はどの(どこの?)神様を思うのでしょうか。
天国を想定しておきながら、仏様を思い浮かべてしまったりするのでしょうか。
「アーメン」の手に、数珠をかけるのでしょうか。