当社では、ご遺族が故人様に伝えたかったお気持ちや、お言葉を手紙に綴る「レターセット」というものを用意しています。
その手紙は式場での最後のお別れの際に皆様の手で柩の中に納めて頂きます
「お父さん、実は私、黙っていたことがあったんだ」
「ずっと入院していたのに会いに行かなくてごめんね」
「今まで本当にありがとう」
懺悔や謝罪、感謝など、皆様いろいろな気持ちを綴られています。
その気持ちの奥底には、一つの共通点があるように思います。
『もっと早くに伝えて(会って)おけば良かった』
しかし、生前中に伝えた方がいいとはわかっていても、
「いざ本人を目の前にすると気持ちを伝えるのは恥ずかしい」
「仕事が忙しくて両親になかなか会いに行けない」
「きっと言わなくてもわかってくれてるはず・・・」
と、思われるのではないでしょうか。
皆様もご存じの通り、気持ちは言葉で伝えなければ、なかなか伝わりにくいものです。
しかし、そう思っている間にも大切な人と会える回数は刻一刻と少なくなっていきます。
その会える回数がおおよそわかる計算式があります。
1年間に父と会う回数×(79歳(男性平均寿命)-父の年齢)=父に会える回数
例 年2回×(79歳-75歳)=8回
1年間に母と会う回数×(86歳(女性平均寿命)-母の年齢)=母に会える回数
例 年2回×(86歳-75歳)=22回
あくまで一例ですが、具体的に数字として見ると現実味を帯びてきます。
人はこの世に生まれてきた限り「生と死」という課題と付き合ていかなければなりません。
100歳を超えて大往生される方や、病気や不慮の事故で急にこの世を去る方など、
様々な方がおられ一応ではありません。
しかし、誰にでも共通することが1つあります。
それは「いつ亡くなるか誰にもわからない」ということです。
つまり、明日なのか、何十年先か予測がつかないということです。
現代社会で生活をしていると、常に時間に追われてしまいます。
忙しさの中、一度手を止めて大切な人の顔を思い出してみてください。
そして、スケジュール帳の次の休日に「大切な人」と会う予定を入れてみてはいかがでしょうか。