りんごの飾り切り
先日、ご葬儀をさせていただいたお宅でのこと。
斎場でのお葬式のあと、ご自宅に戻られての初七日法要でした。
法要の準備もあって私もご自宅にお伺いさせていただきました。
お仏壇の横に段飾りを用意させていただいたのですが、ふとお仏壇を見ると、見事なりんごの飾り切りがお供えしてありました。
うわぁ!すごい!
と思ったものの、ご住職もお越しですので、粛々と準備をおこない法要を始めていただきました。
法要後、やっとご家族に、りんごが素晴らしいですね、とお声掛けさせていただくことができました。
なんとそのりんごの飾り切りは、故人様のお孫様が作られたとのこと。
今日はお葬式だから、鶴の飾り切りをしました、1羽だと寂しいのでなんとなく2羽にしてみました。
と、お孫様。
ご本人曰く、手先が器用でこういったことが得意とのことでしたが、お葬式のある日の、おそらく落ち着かないであろう朝から、それを作ろう、お仏壇にお供えしようと思う気持ちが、素敵だな、と思いました。
きっと、亡くなられたおじい様は、先に逝かれたご先祖様方にお孫様の自慢をされることだろうと、そんな風に感じました。
Y・F