昔は、亡くなったその日にお通夜が大半でしたが、最近では高齢化の影響で、火葬場や式場の予約が取れないことが多く、仮通夜が増えているのが現状です。
しかし、その理由以外にも「どうしても仕事が休めなくて」と、仮通夜を延長し葬儀を土曜日・日曜日・祝日にするご遺族の要望が増えてきました。
最初は多少抵抗があったのですが、延命治療や長期入院が増え遺族側の葬儀への考え方が変わってきたのだと感じるようになりました。
「長い治療の間、故人に精一杯やれるだけのことはやった」
「入院中に、故人と葬儀について話をしていた」
そんな、ご遺族の話を聞くと、死を覚悟してからお亡くなりになられるまでの間、いかに死を感じながら後悔のないように過ごしておられたかと思います。
葬儀は、急なお別れで悲しみに暮れる場というだけでなく、きちんと準備してゆっくりと故人様を送り出す場へと変わってきているのかもしれません。