そもそもいくらくらい包むものなのか?
お香典の目安は、その金額の多少ではなく故人様を偲ぶお気持ちを伝えるもので、ご遺族への身心や経済的ご負担を、ある意味「癒す」という扶助的な意味合いがあります。
「そんなこと言うても、額が少なかったら、故人への気持ちも薄いみたいやないか!」
と、考えられる方もいらっしゃるのでは?
そこで、故人様やご遺族との関係性は一口には言えませんので、ごく一般的なお香典の相場をここではまとめておきます。
あまり神経質に考えない!
御香典の額は、1・3・5の奇数を包むのが良いとされていますが、4と9を避ければそんなに神経質になる必要はありません。先ずはこれが基本です。
そして金額の目安、あくまでも一般的な一例ですので。
①家族(親・兄弟姉妹など)の場合 5万円~10万円
②親族の場合(祖父母・親しい親戚など)の場合 1万円~5万円
③仕事関係者や知人・友人の場合 5,000円~1万円
④顔見知り程度の付き合いの場合 3,000円~1万円
①と②の話:自分の親に香典は包むものなのか?
親への香典は金額以前に、包むもの?かということも悩みますよね。
このようにお考え下さい。
あなた様がすでに成人され世帯を持っている場合、施主が両親の片方であれば香典を包むのは普通のことです。(目安は5万~10万円)
勿論、あなた様が喪主・施主(葬儀費用を負担する者)であれば、香典を包む必要はありません。
また配偶者の親への香典金額は?となるのですが、同居の有無に関わらず、自分の親と同額を包むことが望ましいです。
祖父母や兄弟姉妹の場合も考え方は同様です。まだ学生など扶養されている立場なら、包む必要はありませんが、自立されているのであれば包むのも普通であると思っていただければと。
祖父母の場合は1万~3万、兄弟姉妹の場合は3万~5万(自分と故人以外にも兄弟姉妹がいらっしゃるなら、きちんと皆様で相談をして決めましょう)というのがあくまでも目安です。
③と④の話:上司や部下だと変わるのか?上司の家族の場合は?
知人、友人にも親交の深さや気持ちの度合いなども正直出てくるところでしょうし、中には親友の親であれば、「自分の親と変わらない気持ち」というくらいの関係の方もいらっしゃるかもしれません。
ですから、これらはあくまでも目安です。ただ相手のことを思ってのことも、「気を遣わせてしまう」ようなことになるといけません。
ここは5,000円~1万円で考えておきましょう。
会社関係なども同じです。いろんな間柄がいるかと思います。会社の同僚という前に、故人とは親友だった、ということもあるでしょう。
しかし、ここはその他の同僚と合わせる、個人名で出さず連名で出す、など一人で突っ走らないことも実は大切なことです。上司や部下、同僚など様々な立場があられるかと思いますが、目安は3,000円~5,000円です。
たくさん包んであげたい!そんなにいけないことか?
香典にはもともと故人を経済的に助けるという意味もあります。「だから大変なときだ!ここは私ができる限り…」と思われるかもしれませんが、金額が多すぎることは相手に対して失礼なこと!と理解してください。
なぜなら、もしあなた側にご不幸があったとき、あなたからたくさんのお香典を受けられた方は、恐らく同額を包んでこなければならなくなります。
そう、あなたが「そんなつもりで包んだわけじゃない!」といってもです。
香典に新札を使用しても良い?
香典は「前もって準備するものではない」との考え方から、以前は不祝儀に新札を使用するのはよくないとされていました。
手元に新札しか準備がなく、どうしても気になる場合はお札に縦に折り目を入れれば問題ありません。新札を入れてもマナー違反ではありません。
さて、ここまで前回の不祝儀袋の話、渡すタイミング、そして包む金額、準備するお札のことなどいろいろと見て参りました。
ここまで準備できていたら、と思われるでしょうが、逆に「ここまで準備しておいて、大事なところを押さえていなかった!」ということがあります。
それが、葬儀の現場でどのようにお香典を渡すのか?お供えするのか?です。
そこを最後に見ていきましょう。
なぜ袱紗が必要なのか?
なぜ袱紗が必要か?御祝儀袋や不祝儀袋などを汚したり、折り目がついたりしないようにすることで金品を受け取る側に対しての礼儀です。
袱紗の種類や色のことなど、様々な情報が溢れかえっていますが、慶弔で使えるものであれば、紫柄で台付きのものが良いかもしれません。これも好みもあるでしょうから、ご参考までに。
これが、袱紗へ不祝儀袋を包むときの包み方です。(祝儀はまったく逆になるので注意!!)
みなさん、どう思われますか?葬儀場の受付で、おもむろに何にも包まれていない不祝儀袋が、背広の内ポケットやバッグの中から、寄れて出てきたものを渡す姿を…。
それよりは、「この度は、ご愁傷様でございます」とお悔やみを述べ、バッグから袱紗に包まれたお香典を、丁寧に出され、受付へ渡される姿は、「大人のマナー」だと思いませんか?
そして最後に、お供えする際、受付へ渡す際の向きをお伝えしておきます。
さて、お香典のマナー編はいかがでしたでしょうか?知っているようで知らない、意外と人には聞けない、また聞かれたら答えられない!?というお香典のマナーを紹介してまいりました。
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