弔電での「敬称」教えます
弔電の場合、特有の敬称が使われます。
例えば…
【故人が喪主の父の場合】
ご尊父さま(ごそんぷさま) または お父さま(おとうさま)
【故人が喪主の母の場合】
ご母堂さま(ごぼどうさま)または お母さま(おかあさま)
【故人が喪主の祖父の場合】
ご祖父さま(ごそふさま)または 御祖父さま(おじいさま)
【故人が喪主の祖母の場合】
ご祖母さま(ごそぼさま)または 御祖母さま(おばあさま)
これを間違ってしまうのは、遺族にとって決して気持ちのよいものではありません。
喪主を務めるのは誰なのかをよくよく確認し、正しい敬称を使うよう注意しましょう。
忌み言葉にご注意!
弔電には「忌み言葉」といって使ってはいけない言葉があります。よくご存知かと思われるものであれば、「重ね重ね」や「たびたび」などの重ね言葉。これは不幸が繰り返すことを連想させるので忌み言葉とされています。
また、「四」や「九」などは苦しみや死を連想させるので、気を付けましょう。
この他、宗教によっても避けたほうが良い言い回しなどがあります。(香典編や宗教編もご参照ください!)
【仏教の場合】
仏式葬儀は「浄土へ送る儀式」とされるため、故人の魂が浄土へたどり着けないことを連想させる言葉を避けます。
「天国」は他宗教の概念のため、同じく避けます。
そして仏教でも、浄土真宗では「冥福」は使いません。(即身成仏:宗教編参照)
→「哀悼の意を表します」とか「謹んでお悔やみ申し上げます」がよいです。
仏式ではそのほか、「迷う」「浮かばれない」というような言葉は避けましょう。
【キリスト教や神道の場合】
神式葬儀は「神への礼拝の儀式」とされるため、キリスト教・神道で信仰される神以外に祈りを捧げることを意味する他宗教の用語は避けましょう。
一般的に、「冥福」「供養」「成仏」「往生」「弔う」「仏」「合掌」は使いません。
弔電あるある③ 弔電を打ちたいから、故人もしくは喪主の名前を教えて!の解決策
弔電は喪主宛に送るのが一般的なので、万一、喪主がどなたか分からない場合は、
例)「(故)〇〇家 ご遺族様」とする方法もあります。
特に葬儀の形態が社葬の場合ともなると、会社宛、会社の代表者宛、葬儀委員長宛などの場合もありますので、よくよく確認しておきましょう。
弔電を受取った側がするべきことは?
これまで、弔電を送る方へ向けてお話してきましたが、ここでは弔電を受け取った方がすべきことについてご紹介します。
弔電は、もし辞退をされていたとしても、送っていただいたら受け取るのがマナーです。
急な葬儀こと、連絡が行き渡っていなかったなどのことも予想されますので、届いた弔電はちゃんと受け取りましょう。
また、葬儀後に、弔電の差出人にお礼をすることをお勧めいたします。
きちんと弔電に対する「お礼状」を出したり、親しい間柄なら一本の電話で感謝の気持ちが伝わります。
お礼はなるべく早めにするのが望ましいので、葬儀終了から1週間くらいを目安にするとよいです。
ちなみに、弔電と香典をいただいた場合は、先に弔電のお礼状を出し、四十九日が明けた後に香典のお礼をしましょう。
以外と、弔電を受けたときに「お礼」をするのを忘れるケースがあります。
送る側、受け取る側のマナー、お役に立てれば幸いです。