新年と葬儀
緊急性を要する葬儀という仕事は、年末年始も関係ありませんし、節目として大みそかやお正月で1年の始まりや終わりを感じづらい仕事でもあります。年末年始に対応させていただくときは、お家の方もさらに戸惑われることも多いようです。本来であればお呼びする方々も、なんだかせわしないこの状況でお呼び立てするのも憚られる、ということです。ほんの一昔前であれば、やはり年末年始は少し日にちを待たれて、それからお葬式を執り行ったものだそうです。ご近所さんや地域の関係者皆様への感謝の気持ちのご挨拶の場でもあったのが葬儀、告別式ですから、当たり前のことだったのでしょう。しかし、時代も変化し、家族葬が主流となった今、年末だから、年始だからというのもあまり関係なくなっているようで。これからもいろんなところで、葬儀のかたちやすすめかたなんかが、どんどん変わっていくのであろうと、新年から考えさせられるのでありました。