
大切な方が亡くなった後、「葬儀まで何日かかるのか」「どのような順番で準備を進めればよいのか」と戸惑う方は少なくありません。
葬儀までの日数は2~3日程度が1つの目安ですが、火葬場の混雑や親族、僧侶の都合によって4~7日、場合によっては1週間以上かかることもあります。
本記事では、亡くなった当日から日数別の葬儀までの流れや、日程が延びる理由まで分かりやすく解説します。
亡くなってから葬儀までは通常何日かかる?
亡くなってから葬儀までの日数は、お通夜まで1~2日、葬儀・火葬まで2~3日程度となることがあります。
近年は火葬場の混雑や親族の都合などから4~7日程度、場合によっては1週間以上かかることもあるでしょう。
ただし、全国一律の目安ではなく、地域や火葬場の混雑状況によって数日から1週間以上かかることがあります。
ここからは、日数の目安や地域差について解説します。
一般的にはお通夜まで1~2日、葬儀まで2~3日が目安
亡くなってからお通夜までは1~2日、葬儀や火葬までは2~3日程度が一般的な目安で、ご遺体の安置や親族への連絡、式の準備に必要な時間として確保されます。
また、お通夜は翌日か翌々日、葬儀や火葬はその翌日に行う流れが多いものの、火葬場の空きや参列者の都合によって予定が前後することもあるでしょう。
ただし、日程はあくまで目安であり、地域の慣習や宗教者の予定によっても変わるため、葬儀社と相談しながら無理のないスケジュールを組んでください。
近年は4~7日後に葬儀を行うケースが約6割
近年は、亡くなってから4~7日後に葬儀を行うケースが約6割とされる調査もあり、以前より日程に余裕を持たせる傾向が見られます。
その背景には、火葬場の混雑や遠方の親族の移動、友引を避ける調整などがあり、希望してもすぐに葬儀を行えない場合も少なくありません。
また、安置設備を利用して数日間待つケースもあるため、4~7日は1つの目安として捉え、実際の日程は地域や火葬場の状況に応じて家族で十分に相談して慎重に決めましょう。
地域や状況によっては1週間以上かかることもある
地域や時期によっては、亡くなってから葬儀まで1週間以上かかる場合もあり、特に都市部では火葬場の予約状況が日程に大きく影響します。
また、友引や年末年始、僧侶・親族の予定によって1~2日程度延びる場合もありますが、実際の延長日数は火葬場の休場日や予約状況によって異なります。
ただし、日数が長くなる時は安置方法や追加費用も変わる可能性があるため、火葬場の空き状況とあわせて早めに葬儀社へ確認し、余裕を持って見通しを立ててください。
亡くなった当日から葬儀までのスケジュール
亡くなった当日から葬儀までは、ご遺体の搬送や安置、死亡届などの手続き、葬儀社との打ち合わせ、親族や宗教者への連絡を順に進めるのが一般的です。
また、火葬場の空き状況や地域の慣習によって予定が変わるため、全体の流れを把握しておくと対応しやすくなるでしょう。
ここでは、1日目から3日目までに行う主な対応と、各段階で確認したいポイントを解説します。
なお、本項では仏教の葬儀を想定しております。
1日目:ご逝去・ご遺体の搬送と安置
亡くなった当日は、医師による死亡確認を受けて死亡診断書を受け取り、死亡届などの手続きを済ませたうえで、葬儀社へ連絡し、ご遺体を自宅や安置施設へ搬送する流れが一般的です。
また、安置後はドライアイスなどでご遺体を保全し、親しい親族へ連絡しながら、今後の葬儀日程や必要な手続きを共有していきます。
なお、突然のことで判断に迷う場合でも、搬送先や安置方法は葬儀社に相談できるため、まずはご遺体を安全に安置するところまで落ち着いて進めてください。
2日目:葬儀社との打ち合わせ・お通夜
2日目は、葬儀社と式の形式や費用、祭壇、遺影、参列者への案内方法などを確認し、その内容をもとにお通夜の準備を進める流れが一般的です。
また、お通夜は夕方から夜に行われることが多く、親族や親しい方が集まり、焼香や読経を通じて故人を偲ぶ時間になります。
さらに、決める項目が多くても一度に抱え込まず、優先順位を葬儀社と整理しながら、当日の進行や持ち物、親族の役割分担まで確認しておくと、慌てずにお通夜へ臨みやすくなるでしょう。
3日目:葬儀・告別式・火葬
3日目は、葬儀・告別式を行った後に出棺し、火葬場へ移動して火葬と収骨を行う流れが一般的で、ご遺族にとって慌ただしい1日になりやすいでしょう。
また、式中は読経や焼香、献花などが行われ、参列者が故人との最後のお別れをするため、事前に進行を確認しておくことが大切です。
そのうえで、葬儀社が当日の案内を行うため、移動時間や必要な持ち物も含めて予定を共有し、心身に負担をかけすぎないよう、親族とも役割を分担しながら準備を進めてください。
3日間で行う場合の詳しい流れ
3日間で葬儀を行う場合は、1日目に安置と日程調整、2日目の夕方にお通夜、3日目に葬儀・告別式と火葬を行う流れが1つの目安です。
ただし、火葬場や宗教者、親族の都合によって予定は前後するため、必ずしも予定通り3日間で収まるとは限りません。
ここでは、3日間で進める場合の具体的な流れと、各日で優先して確認したい準備内容を解説します。
本項も、仏教の葬儀を想定して流れを記載しております。
1日目:安置と葬儀社との日程調整
亡くなった当日は、ご遺体の安置場所を決めて葬儀社へ連絡し、搬送後に通夜や葬儀の日程を調整することが主な流れになります。
また、火葬場の空き状況や僧侶の予定、遠方の親族が到着できる日時などを確認しながら、無理のない候補日をいくつか絞り込みましょう。
さらに、急な判断が続くため不安になりやすいものの、優先する条件を家族で整理し、葬儀社の案内を受けながら順番に決めていくと、判断の負担を抑えながら準備を進めやすくなります。
2日目の夕方:お通夜の実施
2日目の夕方は、お通夜を行う時間帯としてよく選ばれ、親族や友人が仕事や学校を終えてから参列しやすいよう、18時前後に始める例もあります。
また、当日は会場設営や受付、僧侶への挨拶などの準備があるため、ご遺族は開始より早めに会場へ入り、進行を確認することが一般的です。
ただし、開始時刻は地域や式場によって異なるため18時前後はあくまでも目安とし、受付や案内の役割分担を決め、葬儀社のサポートも活用しながらご遺族の負担を減らしてください。
3日目:告別式から火葬・収骨まで
3日目は、葬儀・告別式で故人との最後のお別れをした後、火葬場へ移動し、火葬を経て収骨まで進めるのが一般的な流れになります。
また、火葬には1~2時間程度かかることが多いものの、火葬炉や施設の運用状況によって所要時間は変わるため、あくまで目安として考えましょう。
さらに、収骨では基本的にご遺族が遺骨を骨壺へ納めるため、当日の移動や待ち時間も見込み、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、終了後の移動まで見込んでおくと安心です。
最短2日間で通夜・葬儀を行うケース
2日間で葬儀を行う場合は、1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行う流れが1つの例で、日程をまとめたい家庭に選ばれることがあります。
ただし、ご逝去当日から準備を急ぐ場合は、搬送や安置、親族への連絡などを短時間で進める必要があるでしょう。
ここでは、2日間で進める場合の各工程と、限られた時間で準備する際に確認したい注意点を詳しく解説します。
本項においても、仏教の葬儀を想定しております。
1日目の夜:お通夜
1日目の夜にお通夜を行う場合は、ご遺体の搬送と安置、親族への連絡、式場や宗教者の手配を短時間で進める必要があり、日程には十分な確認が求められます。
また、開始は18時前後が目安ですが、地域や式場、参列者の都合によって時間は変わるため、無理に固定する必要はありません。
なお、準備を急ぐほど連絡漏れや確認不足が起こりやすいので、参列者の範囲や役割分担を早めに決め、葬儀社と当日の進行や連絡状況を細かく共有してください。
2日目の日中:葬儀・告別式
2日目の日中は、葬儀・告別式を行い、読経や焼香、献花などを通じて参列者が故人との最後のお別れをする時間になるのが一般的です。
また、式の終了後は出棺して火葬場へ移動するため、会場での進行だけでなく、移動手段や火葬時刻まで事前に確認しておくことが大切でしょう。
さらに、短い日程ではご遺族の負担も大きくなりやすいため、受付や案内を親族で分担し、必要に応じて会場案内や進行の一部を葬儀社のスタッフへ任せるようにしてください。
2日目の午後:火葬・お骨上げ
2日目の午後は、葬儀・告別式を終えて火葬場へ移動し、最後のお別れをした後に火葬とお骨上げを行う流れが一般的です。
また、2日間で行う場合でも、火葬は原則として死亡後24時間を経過してから行う必要があります。
火葬にかかる時間は1~2時間程度が目安ですが、施設や火葬炉の状況によって前後するため、余裕を持った予定を組みましょう。
なお、死亡時刻や火葬場の予約状況によっては2日目に火葬できないため、2日間は条件が整った場合のスケジュール例になることは念頭に置いておいてください。
葬儀までの日数が延びる主な理由
葬儀までの日数が延びる背景には、火葬場の予約状況、友引を避ける慣習、親族や参列者の予定、僧侶や菩提寺の都合など複数の要因があります。
また、年末年始などは施設の休業も重なり、状況によっては葬儀まで1週間以上待つケースも少なくないでしょう。
ここでは、日程が延びやすい代表的な理由と、それぞれの事情に応じた確認ポイントを具体例も交えて解説します。
火葬場の予約状況による影響が最も大きい
葬儀の日程は火葬場の予約状況に左右されやすく、特に利用が集中する地域では希望日に火葬枠を確保できず、数日待つ場合があります。
また、年末年始や友引明けなどは予約が重なりやすく、状況によっては1週間以上先になるケースもあるため、早めの確認が欠かせません。
なお、待機期間が長いほど安置費用なども増える可能性があるので、ご逝去後は葬儀社へ速やかに連絡し、火葬場の空き枠と複数の候補日をできるだけ早く確認してください。
六曜の「友引」を避けるため1日ずれる
友引は「友を引く」という語感から葬儀や火葬を避ける家庭があり、地域や施設によっては火葬場が休業するため、日程が1日程度ずれる場合があります。
ただし、六曜は仏教の教義そのものではなく、友引でも火葬できる地域や施設はあるため、一律に避けなければならない日ではありません。
そのため、家族の考え方や地域の慣習を確認し、気になる場合は火葬場の営業日と予約状況をあわせて葬儀社へ相談すると、無理のない日程を決めやすくなるでしょう。
親族や参列者のスケジュール調整
遠方の親族や参列者が多い場合は、仕事や学校、交通手段の都合を合わせる必要があり、その調整によって葬儀日程が数日延びることがあります。
また、新幹線や飛行機、宿泊先の手配が必要な人もいるため、訃報を伝える時点で候補日を共有できると、その後の予定を調整しやすいでしょう。
ただし、全員の予定を合わせることが難しい場合は、参列者の範囲を整理したり後日弔問の機会を設けたりして、家族にとって無理のない日程を検討してください。
僧侶・菩提寺の都合との兼ね合い
仏式の葬儀では、僧侶や菩提寺の予定を確認しながら日程を決めるため、法要や別の葬儀と重なると希望日に依頼できない場合があります。
また、菩提寺がある家庭は、葬儀社だけで日程を確定する前に連絡し、読経や戒名などの依頼内容もあわせて相談しておくと安心でしょう。
なお、希望日が難しい時は僧侶の空いている日時を確認し、火葬場や親族の予定と照らし合わせながら、複数の候補日を用意し、家族の都合も踏まえて柔軟に調整してください。
まとめ:亡くなってから葬儀までの流れと日数を理解し安心を
亡くなってから葬儀までは、お通夜まで1~2日、葬儀・火葬まで2~3日程度が1つの目安ですが、火葬場の混雑や親族、宗教者の都合によって4~7日以上かかる場合もあります。
ご逝去後は搬送と安置を行い、葬儀社との打ち合わせや親族への連絡、火葬場の予約などを順に進めることが大切です。
また、友引や年末年始、遠方からの参列者なども日程に影響するため、複数の候補日を考えておくと調整しやすくなります。
早めに葬儀社へ相談して流れを把握し、無理のない日程を組むことで、落ち着いて故人とのお別れに向き合えるでしょう。


































