
義理の父や母が亡くなった際に、「参列は必須なのか」「香典はいくら包むべきか」と、戸惑う方も多いのではないでしょうか。血縁ではないからこそ、マナーを誤ると親族間の関係に影響する可能性もあります。
本記事では、義理の親の葬儀に関する考え方や、香典のマナーを解説します。
基本的に義理の両親の葬儀には参列する必要がある
義理の両親の葬儀には、基本的に参列するのがマナーです。血縁関係がなくても、配偶者の親は自分にとっても「家族」と見なされるため、欠席は原則として避けましょう。
葬儀は故人を見送る大切な節目です。家族の一員として礼を尽くすことが、円満な人間関係にもつながるでしょう。
義理の親族の葬儀にはどこまで参列する?
義理の親族の葬儀に参列すべきかどうかは、故人との関係性や親等、これまでの付き合いの深さなどによって異なります。また、ご家族が葬儀への参列者を限定している場合もあるため、ご家族の意向を確認することも大切です。
ここでは、1~2親等、3親等、4親等以降に分けて、義理の親族の葬儀に参列する際の目安を解説します。
- 1~2親等の親族の葬儀には基本的に参列する
- 3親等の親族の葬儀への参列は関係性に応じて検討する
- 4親等以降の葬儀はご家族の意向に沿って判断する
1~2親等の親族の葬儀には基本的に参列する
1親等には父母や子どもが、2親等には祖父母や兄弟姉妹などが含まれます。いずれも身近な親族にあたるため、これらの親族の葬儀には参列するのが一般的です。
また、配偶者側の親族の葬儀では、故人を偲ぶだけでなく、配偶者やご家族に寄り添うことも大切です。参列が難しい事情がある場合は、配偶者やご家族に相談したうえで判断するとよいでしょう。
3親等の親族の葬儀への参列は関係性に応じて検討する
3親等にあたる親族には、おじ・おばや、おい・めいなどが該当します。これらの親族の葬儀については、故人との関係性や付き合いの深さを踏まえて判断するのが望ましいです。
たとえば、日頃から故人と交流があり、家族ぐるみで親しくしていた場合は、参列するとよいでしょう。一方で、「結婚してからほとんど会ったことがない」「遠方に住んでいて交流が少ない」といった場合には、配偶者のみが参列することもあります。
判断に迷った際は、まず配偶者に相談し、ご家族の考えも確認しておくと安心です。
4親等以降の葬儀はご家族の意向に沿って判断する
4親等には、いとこや大おじ・大おば(祖父母の兄弟姉妹)などが含まれます。4親等以降の義理の親族とは普段から深い付き合いがないことも多いため、葬儀への参列は必須ではありません。ただし、ご家族から参列を希望されているのであれば、その意向に沿って判断するとよいでしょう。
葬儀に参列しない場合は、香典や供花、弔電などを通して弔意を伝える方法もあります。故人との関係性やご家族の意向を踏まえ、無理のない範囲で対応しましょう。
義理の両親の葬儀に参列しなくてもよいケース
義理の両親の葬儀には基本的に参列するのが望ましいものの、事情によっては参列が難しい場合もあります。その際は、配偶者やご家族に事情を伝えたうえで、香典や供花、弔電など別の方法で弔意を示すことが大切です。
ここでは、義理の両親の葬儀に参列しなくてもよい主なケースを紹介します。
- 葬儀会場が遠方にあり移動が難しい場合
- 小さな子どもがいる場合
- 体調が優れない場合
- どうしても外せない用事がある場合
葬儀会場が遠方にあり移動が難しい場合
葬儀会場が自宅から遠く、移動に大きな負担がかかる場合は、無理に参列しなくてもよいでしょう。交通の便が悪く長時間の移動が必要になったり、宿泊を伴ったりすると、仕事や家庭への影響も大きくなります。
葬儀に参列するかどうかは、移動時間や身体的な負担などを考慮して判断することが大切です。無理に予定を調整するのではなく、配偶者やご家族にも事情を伝えたうえで検討するとよいでしょう。
小さな子どもがいる場合
乳幼児や小さな子どもがいる場合も、状況によっては参列を控えても問題ありません。葬儀は長時間に及ぶことがあり、子どもが静かに過ごすのが難しい場合もあります。
子どもを連れて行くことに不安がある方は、配偶者だけが参列する方法も検討するとよいでしょう。その際は、香典を配偶者に託して、家族として弔意を伝えることもできます。
体調が優れない場合
妊娠中や病気などで体調が優れず、葬儀への参列が負担になる場合は、無理をする必要はありません。体調が悪いまま参列すると、ご自身の負担が大きくなるだけでなく、ご家族や周囲の人に心配をかけることもあります。
参列が難しい場合は、配偶者に香典を託したり、弔電や供花を手配したりすることで弔意を示せます。体調を優先し、無理のない方法で故人を偲ぶことが大切です。
どうしても外せない用事がある場合
仕事や家庭の事情でどうしても外せない予定があり、葬儀への参列が難しいこともあります。たとえば、急な出張や重要な仕事、子どもの行事などと葬儀の日程が重なるケースが考えられます。
そのような場合は、参列できない旨を配偶者やご家族に早めに伝えておきましょう。やむを得ない事情がある旨を丁寧に説明し、理解を得たうえで欠席することが望ましいです。
義理の両親の葬儀では、香典をいくら用意したらよいのか
義理の両親の葬儀では、香典の金額に悩む方が多いでしょう。年齢や経済状況によっても異なりますが、相場は下記のとおりです。
- 20代:3〜5万円
- 30〜40代:5〜10万円
配偶者が喪主を務める場合、自身は香典を出す必要はありません。ただし喪主でない立場であれば、家族を代表して包むのが基本です。
地域によって相場に差があるため、不安な場合は親族や葬儀社に相談しましょう。
関連記事:香典金額が多いのは失礼?年代・関係性別の相場や香典返しのマナー
香典の表書きの書き方
香典袋の表書きは、下記のように、故人の宗教に合わせて正しく記載することが大切です。
- 仏教:御霊前または御香典
- 神道:御榊料
- キリスト教:御花料
宗派が不明な場合は「御霊前」で対応するのが無難です。ただし、浄土真宗の場合のみ「御仏前」が正解となるため、可能であれば事前に宗派を確認しておくとよいでしょう。
なお、表書きは薄墨で毛筆または筆ペンを使用し、丁寧に書くことがマナーとされています。
関連記事:キリスト教の葬儀の流れやマナーを徹底解説
香典の名前の書き方
香典袋の名前は、個人で包む場合はフルネームで書くのが基本です。夫婦で出す場合は世帯主(夫)の名前を中央に書き、必要に応じて左側に妻の名前を連名で書き添える形が望ましいでしょう。
また、葬儀当日は、受付で参列者全員の氏名を芳名帳に記入するのが通例です。香典袋に記載する名前とともに、受付の際の記帳マナーにも注意しましょう。
関連記事:葬儀の受付係のマナーや当日の流れを解説
義理の両親の葬儀で供花を贈る場合の選び方と相場
義理の両親の葬儀で供花を贈る場合は、宗教・宗派や葬儀会場のルールに合わせて選ぶことが大切です。ご家族が供花を辞退していたり、葬儀社によって花の種類や大きさ、手配方法などが決められていたりするケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
仏式では、菊やユリ、胡蝶蘭などを用いた供花が一般的です。一方、キリスト教式では、ユリやカーネーションなどの洋花を使ったアレンジメントやバスケットフラワーが主に選ばれます。
供花の費用は、花の種類や大きさなどによって異なりますが、1基あたり1万5,000~3万円程度が一つの目安です。故人との関係性や予算に合わせて選びましょう。
葬儀費用は負担するべき?
義理の両親の葬儀で自身が喪主を務める場合は、葬儀費用を負担する立場になるのが一般的です。その際は香典を受け取る側になるため、自身で香典を用意する必要はありません。
一方、喪主を務めない場合は、葬儀費用を直接負担するのではなく、参列者として香典を包み、弔意を示すのが基本的なマナーです。
義理の両親の葬儀に参列する際の服装
義理の両親の葬儀に参列する際は、喪主や近親者の場合は正喪服、それ以外の親族や参列者は略喪服が基本です。ただし、喪主より格式が上にならないよう注意が必要です。
女性は控えめなメイクと装飾を避けた黒の小物でまとめ、男性は白シャツに黒のネクタイ・革靴を選びましょう。地域の慣習や家族の意向も確認しておくと安心です。
義理の両親の葬儀での忌引き休暇について
義理の両親が亡くなった場合の忌引き休暇は、一般的に3日〜7日程度が目安です。企業によって規定が異なるため、就業規則の確認が必要です。
なお、義父・義母は「二親等」に該当するため、忌引き対象になるケースが多くあります。休暇取得前には、下記について、上司に口頭で丁寧に伝えるのがマナーです。
- 故人との続柄
- 葬儀の日程
- 休暇期間
会社とのトラブルを避けるためにも、正確な情報と早めの報告を心がけましょう。
義理の両親の葬儀に参列しない場合の弔問について
事情により義理の両親の葬儀に参列できなかった場合は、後日改めてご家族宅を訪問し、弔問の意を表すのが一般的です。ここでは、下記の項目ごとに弔問について解説します。
- 葬儀が終わってから数日後~49日以内に行う
- 日にちや時間帯を確認する
- 香典や供物などの持ち物を確認する
詳しく見ていきましょう。
葬儀が終わってから数日後~49日以内に行う
葬儀直後は、遺族が手続きや整理で多忙なため、1〜2日ほど間を空けて訪問の相談をしましょう。49日を過ぎてからでも、誠意をもって連絡すれば問題ありません。
事前にご家族へ「差し支えない時期」を確認してから、弔問の予定を立てましょう。
日にちや時間帯を確認する
唐突な訪問は、いかに善意でもご家族の負担になります。葬儀後は気持ちの整理や片づけ、法要準備などで忙しい時期でもあるため、訪問は「相手の都合を最優先」に考えることが大切です。
また、短時間での訪問を心がけ、長居にならないよう配慮をしましょう。
香典や供物などの持ち物を確認する
家族葬の場合、ご遺族が香典や供物を「辞退」していることがあります。その際は、善意でも無理に渡すのはマナー違反になるため、事前に持参の可否を確認しましょう。
香典の辞退がない場合は、相場に応じた金額を不祝儀袋に包み、供物にはお菓子や果物などの消耗品を選ぶのが適切です。
関連記事:家族葬のマナーとは?ご遺族側・参列者側の注意点を解説
まとめ
義理の両親の葬儀では、参列や香典、服装に至るまで多くの配慮が求められます。「かわかみ葬祭」では、ネット葬儀社では対応しきれない柔軟な相談体制と、地域密着140年の信頼でサポートいたします。不安があれば「無料あんしん相談」をご活用ください。
経験豊富な専任スタッフが、ご家族以上に故人様を大切にしながら、最良のお見送りをお手伝いします。


































