
近年、遺骨を粉末状にする「粉骨(ふんこつ)」という供養の選択肢が注目されています。手元供養や散骨、分骨といった多様な供養スタイルを選ぶ家庭が増えているのが現状です。
本記事では、遺骨を粉骨する目的や手順、メリット・デメリットを解説します。粉骨を検討している方や、自分に合った供養方法を探している方は、参考にしてください。
遺骨を粉骨する目的
遺骨を粉骨する目的は、大きく分けて下記の3つに分けられます。
- 手元供養をするため
- 散骨するため
- 分骨するため
詳しく見ていきましょう。
手元供養をするため
最近では「自宅で供養したい」「故人を身近に感じていたい」と考える方が増えており、手元供養が広がりつつあります。遺骨をパウダー状にすることで、以下のような入れ物やアイテムに収めやすくなり、家庭内でも供養が可能です。
- ミニ骨壺
- ペンダント
- メモリアルプレート
とくに都市部で墓地を新設するのが難しい大阪市内では、マンション住まいの方が選ぶケースも見られます。なお、遺骨の自宅保管に関しては法的な制限はありませんが、家族間での合意形成が重要です。
散骨するため
散骨を希望する方の多くは「自然に還りたい」「負担を残したくない」といった故人の想いを尊重しています。
条例の規制は緩やかな地域もあるものの、散骨の際は「遺骨遺棄」とみなされないように注意しましょう。粉骨処理を行わずに遺骨を撒くと、刑法190条違反(死体遺棄)に問われる可能性もあります。
大阪市では条例で散骨を直接禁止してはいませんが、周辺住民への配慮と事前相談を行うことが必要です。
分骨するため
遺骨を複数に分ける「分骨」は、親族間で供養の選択肢を増やす方法としておすすめです。「親の遺骨を兄弟で分けたい」「一部を地元の寺に納骨し、残りは手元供養する」といった柔軟な供養スタイルが増えています。
粉骨によって遺骨が小さくなるため、衛生的かつ心理的な抵抗も軽減され、分骨がしやすくなります。とくに大阪市内のように多世帯住宅が多いエリアでは、それぞれの家庭事情に合わせた供養がしやすいのが魅力です。
遺骨を粉骨するメリット
遺骨を粉骨することで、骨壺のサイズが通常の3分の1程度に収まり、収納や納骨のスペースが大幅に削減できます。大阪市内のように納骨スペースが限られる地域では、とくに有効な手段です。
また、粉骨された遺骨は、下記のように多くの供養方法に対応しやすくなります。
- 手元供養
- 海洋散骨
- ミニ骨壺への分骨
親族間で遺骨を分けたい場合も、粉末状にすることで均等に分けやすく、トラブル防止にもつながります。
遺骨を粉骨するデメリット
粉骨に対して「故人を砕くようで抵抗がある」と感じるご家族もおられます。とくに、年配の方や伝統的な供養観を大切にする家庭では、粉骨が受け入れられにくいことがあります。
また、粉骨には費用が発生し、自分で行う場合は衛生面や作業の手間などかかる点に注意が必要です。粉末状の遺骨はこぼれやすいため、骨壺の密閉性にも気をつけなければいけません。
遺骨の取り扱いについては、話し合いと準備を十分に行ったうえで判断することが大切です。
遺骨を粉骨する方法
遺骨の粉骨は、下記の2つの方法があります。
- 自分で粉骨する
- 専門の業者に依頼して粉骨する
費用や手間、心理的な負担の有無などを考えて決めましょう。
自分で粉骨する
遺骨の粉骨は、法律上の資格や許可がなくても自分で行えます。ただし、作業には慎重さと衛生管理が求められるでしょう。
粉砕には、下記のような道具が必要です。
- 手袋(衛生管理用)
- すり鉢・すりこ木
- 乳鉢・乳棒
- 木槌(カナヅチ)
- 目の細かいふるい
- 遺骨収納用の袋または骨壺
また、自宅用の粉骨機をレンタルする方法もあります。手作業よりも短時間で仕上がり、粒子も細かくなります。なお、異物混入による機械の故障には注意が必要です。
専門の業者に依頼して粉骨する
時間や体力、精神的な負担を考慮し、遺骨の粉骨を専門業者に依頼する方も多くなっています。 大阪市や堺市などの都市部では、利便性の高さから業者への依頼が選ばれる傾向にあります。
おもな依頼方法は、下記のとおりです。
- 遺骨を郵送し、粉骨後に返送してもらう方式
- 作業に立ち会う「立会粉骨」方式
粉骨と同時に「粉骨証明書」の発行を行ってくれる業者もあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
粉骨業者を選ぶ際の注意点
粉骨業者を選ぶ際は、下記のポイントを確認しましょう。
- 社名や所在地が公開されているか
- 料金体系が明確で、追加費用の説明があるか
- 衛生管理が行き届いているか
- 立会粉骨が可能かどうか
- 丁寧な対応が期待できるか
大阪では都市型の小規模業者も多く、マンションの一室で運営している場合もあります。必ず事前に信頼性をチェックし、後悔のない業者選びを心がけましょう。
まとめ
遺骨を粉骨することで、供養の選択肢は大きく広がります。手元供養や散骨、分骨など現代のニーズに合った供養方法を実現するうえで、粉骨は1つの選択肢です。
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