
一日葬は、通夜を行わずに一日で葬儀を済ませる形式です。お葬式を検討する方にとって、費用面や手軽さでメリットがあります。しかし、参列する際には特有のマナーや注意点があるため、把握しておくことが重要です。
この記事では、一日葬の参列マナーや服装、参列時の対応方法を解説します。地域性や習慣にも触れ、葬儀準備に役立つ情報を提供しますので、ご活用ください。
一日葬の参列マナー
一日葬は葬儀と告別式を一日で済ませるため、独自のマナーが求められます。また、経済産業省によると葬儀の簡素化のニーズが増加傾向というヒアリング結果が出ています。そのため、一日葬の参列マナーを知っておいたほうがよいでしょう。ここでは、参列する場合としない場合のマナーを解説します。
それぞれ覚えておきましょう。
参照:経済産業省「平成24年度特定サービス産業実態調査利活用サービス促進のためのデータ作成とサービス産業動向把握のための調査」
参列する場合
一日葬に参列する際、案内状に記載された日時と場所を確認してください。通夜がないため、葬儀当日に参列する準備を整える必要があります。
故人への敬意を表すために、スケジュールを調整して可能な限り参列することが重要です。自己都合で通夜の時間帯に弔問するのはマナー違反となるため、控えたほうが無難です。参列が決まったら、速やかに準備を進めましょう。
参列できない場合
どうしても参列が難しい場合は、早めに施主に連絡しましょう。弔電や香典を送ることで弔意を示せますが、辞退の旨が案内状に記載されている場合は避けるのが賢明です。
後日弔問を希望する際には、事前に伺ってよいか確認し、ご家族の負担にならないようスケジュールを調整してください。自己満足ではなく、ご家族の意向を尊重することが大切です。
一日葬の参列者の服装マナー
簡略化された葬儀形式であっても、故人やご家族に対する敬意を伝えるため、適切な服装を心がけましょう。ここでは、男性と女性それぞれの服装マナーを説明します。
それぞれご自身のワードローブを思い出しながら参考にしてください。
男性の場合
男性の服装はブラックスーツが基本です。これは「準喪服」と呼ばれ、葬儀専用のスーツとして販売されています。ビジネススーツは適していないため、葬儀用セットの購入をおすすめします。以下に、男性のコーディネートをまとめました。
服装 | ブラックスーツ |
シャツ | 柄のない白色 |
ネクタイ | 黒色で標準的なもの(ネクタイピンは不要) |
靴 | 黒の革靴で、装飾のないもの |
靴下 | 黒で統一 |
バックやベルトなどの小物 | 地味なもの |
細部にまで配慮した服装が求められるため、だらしない印象を与えないように、サイズが合ったスーツを着用することが重要です。全体的に落ち着いた印象でコーディネートし、葬儀の場にふさわしい装いを心がけましょう。
なお、男性の服装でお悩みの方は、こちらの動画も参考にしてください。
女性の場合
女性の服装はブラックフォーマルが一般的です。ワンピースやスーツが適しており、無地の黒を基準に選びます。とくに葬儀用に販売されているデザインを選ぶことが望ましいです。以下に、女性のコーディネートをまとめました。
服装 | 黒のワンピース、スーツ |
アクセサリー | 基本的に控えるべき(ただし、真珠のネックレスやイヤリングは許容範囲内) |
靴 | 光沢のない黒のパンプスが理想的で、ヒールは3cmから5cm程度が無難 |
バッグ | 小さめのものを選び、派手な柄は避ける |
化粧 | 控えめにし、ラメや光沢のあるコスメは使わない |
全体的に落ち着いた印象を心がけることで故人への敬意を伝えられます。また、髪型も派手にならないよう、シンプルで清潔感のあるスタイルにしましょう。
一日葬に参列する際の対応のマナー
葬儀の流れやマナーを事前に理解しておくこと、当日慌てずに済みます。とくに知っておくべき基本的なマナーを以下3つにまとめました。
芳名帳に記帳する
- 芳名帳に記帳する
- 香典を渡す
- 焼香する
それぞれ覚えておきましょう。
芳名帳に記帳する
一日葬の会場に到着したら芳名帳に記帳します。芳名帳は参列者の名前や住所を記録するためのものです。
記入の際は、丁寧に読みやすく書くことを心がけてください。受付がご家族でない場合でも、お悔やみの言葉「この度はご愁傷様です」と一言添えるとよいでしょう。代理で参列する場合は、名前の横に「(代理)」と記入します。
記帳が済んだら受付の方に一礼し、香典を渡す手順に進んでください。芳名帳に記載することで、ご家族が香典返しなどで住所を把握しやすくなります。
香典を渡す
一日葬で香典を渡す際には袱紗に包んで持参し、受付で渡すのが基本です。香典の金額は故人との関係性によって異なるため、以下の表を参考にして適切な金額を包みましょう。
故人との関係 | 香典の金額の目安 |
父母 | 3万~10万円 |
兄弟姉妹 | 3万~5万円 |
祖父母 | 1万~5万円 |
親戚 | 1万~3万円 |
会社関係者 | 5,000~2万円 |
友人・知人 | 5,000~1万円 |
袱紗は紫や紺、グレーなどの寒色系のものが一般的です。これらの色は、宗派を問わず使用できるため無難です。デザインはシンプルで派手な装飾のないものを選び、香典を包む際には水引にも注意します。
香典の表書きは宗派によって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。たとえば、仏式では「御霊前」や「御香典」を使いますが、浄土真宗では「御仏前」が適しています。なお、香典辞退の意向がある場合は、無理に渡さずご家族の意向を尊重することが大切です。
焼香する
焼香は故人への弔意を示す重要な儀式です。以下の手順を参考に、静かに心を込めて焼香しましょう。宗派によって方法が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
- 祭壇の前まで進み、ご家族に一礼
- 焼香台の前に立ち、遺影と祭壇に向かって合掌、一礼
- 右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまむ
- 左手を添えながら目の高さまで持ち上げる
- 香炉の中に抹香を落とす(1回から3回繰り返す)
- 再度遺影と祭壇に向かって合掌、一礼
- 2歩から3歩下がってご家族に一礼
- 振り返り、自席に戻る
静かに行動し、ご家族への合掌や一礼を欠かさないようにしましょう。宗派が不明な場合は、先に焼香をする方の動作を参考にするとよいです。
一日葬における施主のマナー
一日葬を施主として執り行う際には、さまざまな配慮が大切です。地域の風習にも注意しつつ、事前に必要な準備を進めましょう。ここでは、一日葬における施主のおもなマナーを2つ解説します。
- 僧侶や親族など周囲の理解を得ておく
- 香典や弔電を辞退する際は早めに伝える
それぞれ見ていきましょう。
僧侶や親族など周囲の理解を得ておく
一日葬は通夜を省略する形式のため、一般的な葬儀と異なります。このため、施主は僧侶や親族に対して一日葬を選ぶ理由を説明し、理解を得ることが重要です。
菩提寺がある場合はとくに注意を要します。仏教では通夜を重視することが多いため、事前に僧侶の了承を得ておくとよいでしょう。
香典や弔電を辞退する際は早めに伝える
香典や弔電を辞退する場合は、参列者に対して早めに伝えるのがマナーです。案内状に記載するだけでなく、必要に応じてメールや電話で直接伝えるのも効果的です。
また、辞退の意向を伝える際には、相手に誤解が生じないよう、簡潔で明確な表現を心がけましょう。
まとめ
一日葬は、時間や費用の面で効率的な葬儀形式ですが、マナーの理解が重要です。参列者は服装や対応に気を配り、施主は周囲の理解を得て、事前に香典辞退を伝えることが求められます。
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